「この中で、国籍法改正案を全部理解している人は手を挙げてください」
20日の自民党津島派の総会で、戸井田衆院議員はこう呼びかけたが、手を挙げた議員は
1人もいなかった。改正案は国会議員も内容をよく把握しないまま、成立へと向かっているようだ。
改正案は4日に閣議決定されたが、国会議員らが問題点や危険性に気付いたのはその後だった。
平沼赳夫元経産相は「国籍法改正案を検証する会合に賛同する議員の会」で、こんなエピソードを紹介した。
「現役閣僚から『とんでもない法律が通りそうだから何とかしてくれ』と電話があった。『あなたは
それに閣議でサインしたんだろう』と言ったら、『流れ作業で法案の中身は分からなかった』と話していた」