そもそも満州が「無主の地」であるならば、清朝崩壊と同時に、日本が清朝政府から特許を得ていた東清鉄道などの
満州における独占的利権も消滅するのです。
言ってしまえば、他の列強諸国も勝手に鉄道を引いたり鉱山を開発できるのです。
でも、実際にそんなことをすれば日本と大戦争です。
戦場となる中国は滅茶苦茶になり、市場価値が喪失します。
なので、列強は日本に対し、既存の利権は「特殊利権」として存続することを認め、その代わりに中国の安定化と
近代化に協力し、なおかつ「列強中国利権の番犬」となることを見返りに求めたのです。