次期F-Xについて考えるスレ 24機目

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739名無し三等兵
ステルス性能を端緒に若森は実証機に盛り込む具体的な技術要素をまとめていった。
フライト・コントロール・コンピュータ(FLCC)高運動機能を発揮するエンジン推力偏向パドル、
そして、それらを総合的に制御する飛行・エンジン統合制御システム(IFPC)いくつかの先進技術の中で、
最後に加えたのが360度探知可能なコンフォーマル・レーダー機能を持つ「スマート・スキン」構造である。

FSXではガリウム・ヒ素を使った半導体素子レーダーを平面板に多数備えることで、
機械的な首振り動作がなくても広い範囲をカバーできるアクティブ・フェーズドアレイ(位相配列)
レーダーを実現した。スマート・スキンはこれを進化させ、三次元曲線を描く戦闘機の機体部分にレーダー用
素子を並べる。これによりレーダーの設計自由度が飛躍的に増し、かつ360度の探知も可能になる。

若森が考案した実証機の概要は米国が開発した第五世代戦闘機F22が誇る数々の能力にひけを取らない内容だった。
ひそかな期待を胸に抱きながら、技術研究本部の人間はいつしか内輪の会合で実証機をこう呼ぶように
なった。

「コードネーム・心神」