同性婚禁止提案可決に各地で抗議デモ、モルモン教会が標的に
同性婚を禁止する住民投票が可決されたカリフォルニア州で6日、同性愛者の
権利擁護団体らによる抗議活動が相次いだ。中でも同性婚反対の立場から信者らが
選挙戦に多額の資金を注ぎ込んだとされる末日聖徒イエス・キリスト教会
(モルモン教会)が抗議の標的とされ、同ロサンゼルス教会には約3000人が
集結し抗議を繰り返した。
この日午後、同性婚支持陣営の事務局が正式に敗北を認めたことを受け、
各地でデモが活発化した。抗議側は声明で、「同教会は1500万ドル(15億円)
の資金を提供し、提案可決に主導的役割を果たした」と主張し、「いかなる宗教的
信条も人権侵害のために用いられるべきではない」と非難した。
同教会広報担当者は「教会は同性婚反対の立場を信者に伝えはしたが、組織として
選挙戦に資金を寄せた事実はない」としている。同教会は住民投票の結果を受け、
「同性婚には反対するものの、同性愛者に対しいかなる敵意も持っていない」との
公式声明を出し、沈静化に務めている。
ロサンゼルスでは5日夜に同性愛支持者が行った街頭デモで7人が逮捕されるなど
衝突が起きており、ロス市警は厳戒態勢を敷いている。同性愛者たちが多く集まる
サンフランシスコでも市庁舎周辺でろうそくデモが行われ、一触即発の状態が続いている。
2008.11.7 09:44 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081107/amr0811070945007-n1.htm