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515名無し三等兵
社説2008年10月05日(日)付 愛媛新聞
一等空佐懲戒免 見せしめの処分ではないのか
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017200810057346.html

>  防衛省は、自衛隊法(防衛秘密漏えい)違反容疑で書類送検されていた元情報本部課長の
> 一等空佐を懲戒免職処分にした。

>  読売新聞が二〇〇五年五月、中国海軍潜水艦が南シナ海で潜航中に火災とみられる事故を
> 起こし航行不能になったことを「日米両国の防衛筋が確認した」と報じたのが発端だった。
>  防衛省は秘密漏えいの疑いがあると、被疑者不詳のまま自衛隊内部の捜査機関である警務
> 隊に告発。その後、一佐が内部情報を記者に漏らした疑いが強まったとして警務隊は自宅などを
> 家宅捜索し、今年三月書類送検した。

>  外国スパイへの情報漏えいで自衛官が免職された事例はあるが、記者への情報提供では
> 初めてだ。しかも東京地検の刑事処分はまだ出ていない段階である。
>  防衛省は報道の何が秘密に当たるのか明言していない。防衛分野の情報に秘匿しなければ
> ならないものがあるのは分かる。しかし、今回は情報の公益性を考えると秘密にする必要のない
> ケースである。

>  また一佐に対する強制捜査は報道から一年半以上も経過してからだった。背景として日米に
> よる軍事情報の共有化が進む中、米側から情報保全の強化を求められていたとの指摘もあった。
>  これらから判断して、懲戒免職には違和感がある。見せしめ的な意味合いを疑わざるを得ない。
(続く)