「寧辺」限定でもテロ指定を暫定解除、米朝が「分離案」
10月3日3時7分配信 読売新聞
【ワシントン=小川聡】北朝鮮の核計画申告の検証手続きをめぐる米朝協議で、検証の対象を、
寧辺(ヨンビョン)の核施設など6月に申告済みの施設・活動と、核兵器や濃縮ウラン計画、拡散
活動などの未申告の施設・活動の二つに分離する「検証パッケージ」案が浮上していることが2日、
複数の米政府関係筋の話で明らかになった。
それによると、北朝鮮が寧辺の核施設などの限定的な検証計画を6か国協議議長国の中国に
提出し、それと同時に、米国が北朝鮮に対するテロ支援国指定を暫定的に解除。その後、米国が
求めていた核兵器などの包括的な検証について、北朝鮮が協力する意向を伝えるという。
北朝鮮が当初に合意する内容を6月の申告の範囲内に限定することで、「テロ支援国指定の
解除と、核検証は別個の問題」として核廃棄につながる検証を拒否してきた北朝鮮の立場に配慮
している。一方、未申告の問題も「検証パッケージ」に含めることで、「検証は申告の一部」としてきた
米国の顔もつぶさない内容だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081003-00000005-yom-int