南雲忠一中将を再評価するスレ(波)

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613GF長官
>>609の続き

珊瑚海海戦が、インド洋作戦やミッドウェー海戦と異なるのは、作戦目的に
「敵陸上基地攻撃」が含まれていないことです。
つまり、指揮官は「敵艦隊撃滅」のみに専念すればよく、兵装転換の混乱も
生じない。
これは大変結構なことですが、最初からそうではなかったらしい。

当初の作戦計画は以下の通り。
<機密南洋部隊命令作第一三号>4月23日
[MO作戦]MO機動部隊
(1)有力ナル敵海上部隊ノ所在判明セル場合ハ、先ヅ之ヲ撃滅ス
(2)有力ナル敵海上部隊ノ所在判明セザル場合ハ、ナルベク速ニ「タウンスビル」
  方面敵飛行場ヲ急襲、所在敵航空兵力ヲ撃滅ス
(3)右「タウンスビル」方面空襲後、機宜行動シツツ「クックタウン」方面又ハ
  「ポートモレスビー」方面ヲ急襲、所在敵航空兵力ヲ撃滅ス
(4)「ポートモレスビー」上陸成功後、概ネX+5日頃迄、珊瑚海方面友軍基地
  航空威力圏内ニ在リテ、敵有力部隊ノ出現ニ備エツツ機宜行動、爾後北上、
  「ギルバート」攻略部隊ノ作戦ヲ間接支援シツツ、「トラック」に回航ス
(5)本行動中、特ニ攻略部隊、基地航空部隊並ニ潜水部隊トノ連携ヲ緊密ナラ
  シムルモノトス、敵有力部隊出現ノ場合、要スレバ付近ニ在ル水上部隊ヲ
  併セ指揮スルモノトス
(註)タウンスビル・クックタウンは豪州対策北東岸の要地。>>608参照。

注目すべきは、(2)と(3)です。
「有力ナル敵海上部隊」(米機動部隊)が居ない場合は、豪州の敵基地を制圧
することになっている。