南雲忠一中将を再評価するスレ(波)

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589GF長官
>>588の続き

この「珊瑚海海戦編」で注目したいのは、五航戦司令官原忠一少将。

南雲中将と比較される機動部隊指揮官と言えば、小沢・山口・角田各提督に
なりますが、小沢中将は太平洋戦争の緒戦と後半では条件が異なるので
単純に比べるのは少し気の毒に思います。山口・角田両少将にしても南雲
長官の指揮下を離れた時でしか、その手腕の評価は難しい。

その点、原少将は同時期であり、戦闘の最初から最後まで単独で指揮した
司令官ですから、比較の対象としては最適と言えるのではないでしょうか。
相手も空母二隻とほぼ互角ですし、どのような作戦指導をしたのか興味深い。

よって、本編の主題は「原少将と南雲中将の比較」としたい。
つまり、ミッドウェー海戦での南雲長官の指揮は、当時の帝国海軍の常識から
いって標準的だったのか、あるいは非難すべきものだったのか。評価する上で
参考になると思います。

これまで、本職の原少将に関する知識は皆無に等しかったのですが、
『戦史叢書(49)南東方面海軍作戦(1)』を読んで、俄然興味が湧いてきました。
およそ他の戦史には見られない、彼の「回想」がいくつか登場するからです。

思うに、大戦中の指揮官は南雲中将のように戦死した提督はもちろん、また生き
残っても、小沢・栗田両中将のように「敗軍の将は語らず」を貫いた軍人が多い。