南雲忠一中将を再評価するスレ(波)

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521GF長官
>>508の続き

それでは、「人事考察の章」のまとめといきましょう。

人事の難しさは戦時・平時を問わず、霞ヶ浦航空隊の搭乗員適正試験には
「人相見」まで登場している。

「飛行予科練習生でも、飛行科予備学生でも、採用する時、学術試験や身体
検査のあと、相当厳密な適正検査を行ってフルイにかけるのだが、それでも
半年も経ってから駄目と決まる者がたくさん出てくる。

駄目と決まって飛行科から外されるだけなら、不経済とか本人の不名誉とか
で済むから良いが、そういう者が不適格を申し渡される前に事故を起こす。
一人なり二人なり殉職者が出て、予算は乏しいのに高価な飛行機が失われる。

東大の心理学教室に依頼して、実験心理学による適正検査もやっているが、
それに基づいて採用した者が、初めはいいが後になると必ずしも伸びない」
                                   (『山本五十六』)

色々迷ったあげく、「ちょっと試してみるか」と採用。
一応占いの類ではなく、応用統計学に属するものらしいが。

いずれにせよ、当人の適正というのは、実際にやらせてみなければ分からない。
しかし、それでは採用試験にならない。何らかの「公平な評価基準」が必要に
なるわけです。

艦隊指揮官ともなれば、それは「ハンモックナンバー」しかないですね。
「実力主義」「成果主義」と言葉にするのは簡単ですが、評価者の主観に左右
される面が大きいので、「公平」とは言いがたい。もし「不適正」だった場合、
評価した人は、責任が取れるのでしょうか。