南雲忠一中将を再評価するスレ(波)

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481GF長官
>>480の続き

では、仮説の方に入っていきます。

テンプレ>>6の戦闘経過を見ると、気にかかる部分があります。
0220「情勢ニ変化ナケレバ第二次攻撃隊ヲ『ミッドウェー』ニ指向スル予定」
     (南雲長官、第二次攻撃隊のミッドウェー再空襲を予令)

友永隊長の再攻撃要請(0400時)より、1時間40分も前に、ミッドウェー島
再空襲を予令している。
ということは、第一次攻撃が成功するか否かに関わらず、南雲長官は最初
から再攻撃を行うつもりだったのか。

少し考えると、これはおかしいですよね。
最初から分かっているのなら、第一次攻撃隊の編成を改訂するなりして、
第二次攻撃が不要になるように計画を立て直せば良かったのにと思います。

この疑問に対するヒントとなるのが、『戦史叢書』の
「また第四編成が選ばれたのは、新着任の友永大尉に攻撃隊指揮官の経験を
与えたいとの源田参謀の要望があったからだと記憶する」(吉岡参謀の回想)

つまり、第一次攻撃隊には「新任の友永大尉に経験を積ませる」という側面が
あったことがうかがえます。
482GF長官:2008/11/12(水) 20:30:34 ID:???
>>481の続き

友永隊長によるミッドウェー島攻撃が不十分になることは、ある程度折込済みで、
その後に控える「最強の第二次攻撃隊」(板谷制空隊・江草艦爆隊・村田艦攻隊)
をもって、同島完全制圧を狙っていたという仮説は成り立たないでしょうか。

仮に友永隊長からの「再攻撃要請」がなかったとしても、「確認」と「採点」のため
第二次攻撃隊をミッドウェー島に向かわせるつもりだったのでは。
だから、実際0400時に「第二次攻撃ノ要アリ」と報告が入った時も、南雲長官
にしてみれば、想定内の出来事であり「やはり若い友永には荷が重すぎたか」
程度の認識だったと思われます。

この仮説が成立するならば、0220の予令も筋が通りますし。
また、「敵基地航空隊は、5日早朝から輸送船団攻撃に出撃するだろうから、
それらが基地に帰投する時間に合わせて第二次攻撃隊を出せば、敵航空機
も含めて壊滅できる」という見込みもあって、第一次攻撃隊の編成の変更を
しなかったのかもしれません。

ただし、当然のことながら、これらは「敵空母が付近に存在しない」という前提
の上に成り立つものです。敵艦隊が近くに所在するとなったら、こんな悠長な
ことは言ってられない。
史実でも、0428の利根電により計画は狂ってしまった。

ということで、「敵空母ラシキ呼出符号ヲ傍受」情報を大和が転電し、赤城が
受信に成功していたならば、第一次攻撃隊の編成自体が変更された可能性
もあり、「艦攻全力で滑走路破壊に成功」できたならば、再攻撃は不要という
ことになり、ミッドウェー海戦は史実と大きく異なったかもしれません。
本職としては、二段索敵云々よりも、こちらを重視します。

となると南雲機動部隊は、ミッドウェーでも「源田艦隊」だったということか。