南雲忠一中将を再評価するスレ(波)

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399GF長官
>>388の続き

「第四、航空畑の参謀は南雲長官をどう考えていたか。
ここに興味深い話がある。南雲が長官に就任する前、参謀長の草鹿龍之介は
すでに軍令部第一部長福留繁から真珠湾攻撃の計画を知らされていた。
山本五十六は、草鹿を呼んで聞いた。
『機動部隊の司令長官は、どのような人物が望ましいか』
草鹿は返答した。
『非常に航空の事に詳しいか、でなければ行き足(積極性)はあるが航空の
素人で、全部参謀に任せてくれる人がよいですな』

この頃海軍省人事局長は、草鹿と同期の中原義正である。草鹿が中原に
会って、一航艦の長官にはこういう人物が欲しいと要求しても不思議はない。
山本ー草鹿ー中原の線で相談が行われ、その結果南雲の名前が上がった、
という推理は不自然ではなかろう」         (『波まくらいくたびぞ』)

指揮官にとって重要なのは、何も能力や経験だけではない。
「独断専行しない」ということも大事になってきます。つまり、
中央の意向に反して勝手に戦線を広げるようなことがあってはならない。

日露戦争において、山本権兵衛海相がGF長官に東郷平八郎を選んだ理由
について、「東郷は運の良い男ですから」と明治天皇に奉答したのは有名です
が、本当の理由は別のところにあったと言われている。