アフガン派遣の再検討迫る 米大統領特使が政府に '08/9/24
政府が新たなアフガニスタン復興支援策として検討していた自衛隊のアフガン本土派遣を
見送ったことを受け、ブッシュ米大統領特使が七月後半に来日し、政府に本土派遣の再検討
を求めていたことが二十三日、分かった。特使は「ロシアを除く主要国で部隊をアフガンに
出していないのは日本だけだ」と指摘、インド洋での給油活動だけでは不十分との認識を示した。
日米関係筋が明らかにした。アフガン本土への自衛官派遣をめぐっては、福田康夫首相が
七月六日に北海道洞爺湖町で行われた日米首脳会談の際、ブッシュ大統領に断念を伝達。
特使派遣はこれを受けた措置だけに、米政府が強い不満を抱いていることが浮き彫りになった
形だ。二十四日に発足する麻生新政権に対し、米側があらためて対応を求める可能性もある。
関係筋によると、大統領特使はボビー・ウィルクス国防副次官補(中央アジア担当)。
ウィルクス氏は外務、防衛両省幹部らと会談し、日本政府の本土派遣断念に不満を伝えた上で、
自衛隊による新たなアフガン支援を検討するよう求めた。米側は以前から国際治安支援部隊
(ISAF)の兵員や物資の輸送などを要請していたが、ウィルクス氏は具体的な支援策を示さ
なかったという。
政府は六月、アフガン本土での自衛隊活動の可能性を探るため、外務、防衛両省職員らに
よる調査団が首都カブールや周辺国のタジキスタンなどを視察した。しかし公明党は自衛隊の
本土派遣に反対、現地の治安情勢も悪化したため、臨時国会での法整備は困難と判断した。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200809240073.html 幣原外交で上海への共同出兵を拒否した故事を思い出しますなあ___