【ベルリン31日時事】
ドイツで9月から、帰化を希望する外国人にドイツに対する理解度を問うテストの受験が義務付けられる。
トルコ人を中心としたイスラム系移民が社会に溶け込んでいないとの指摘もあり、
「統合」が課題になっていることが導入の背景。だが、新たなハードルは無意味との批判があるほか、
設問の妥当性に疑問も上がっている。
ドイツでは8年以上居住し、一定の収入や独語能力などの条件を満たせば帰化申請できる。
試験はあらかじめ公開された310問から出題される33問を4択方式で回答。過半数の正解で、
晴れてドイツ人として「合格」する仕組みだ。試験料は25ユーロ(約4000円)で、再挑戦も可能。
問題には「州の数は幾つ?」「ヒトラーが政権を取ったのはいつ?」など、政治や法制度、
歴史に関する問いが並ぶ一方で、「ワルシャワ・ゲットー跡地でひざまずいた
ブラント元首相は何を表現したかったか?」といったドイツ人でも回答に戸惑うものもある。
8月31日14時30分配信 時事通信
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