>>797の続き
レーダーの基礎をおさらい。
(『無線工学』電気通信振興会/編より)
レーダーとは「放射された電波が目標に当たり、反射して返ってくる反射波
を受信し、目標の位置を測定する装置」
一般に電波は、波長が短い(周波数が高い)ほど、
透過性が大(より小さな目標を探知できる)
減衰性が大(遠くまで届かない)
例えば、短波(HF)は、放射されると電離層(高度約200km)で反射し、
地表でまた反射、を繰り返し遠くまで届くため、国際放送に利用される。
しかし、この短波をレーダーに使うことは出来ない。
なぜなら、目標からの反射波と地表からの反射波が干渉してしまうから。
ならば、もっと短い波長の電波(マイクロ波)を使えば、高空の飛行機や
遠方の艦船の存在をとらえることが出来るはず。
これがレーダー開発のきっかけです。
課題は以下の3点。
(1)高出力のマイクロ波を発振出来るマグネトロンの開発
(2)良好な反射波を得られる受信装置の開発
(3)耐久性・整備性の向上
>>799の通り、特に軍艦で運用する以上(3)が重要になってきます。
主砲を発射する度に故障していては話になりませんからね。