>>695の続き
ハーミスと言えば、史上初の純空母(設計段階から空母として建造)
竣工は鳳翔に先を越されてしまいましたが。
ハーミスの設計過程を知ると、黎明期の暗中模索ぶりが分かります。
何しろ、軍艦の甲板を滑走路にするという発想は奇抜以外の何ものでも
ない。まさに発想の勝利です。
いったい、誰が最初に思いついたことなのでしょうか。
以下は、『空母入門』(佐藤和正/著)より。
ライト兄弟の初飛行からわずか7年後、1910年11月14日に米飛行家
ユージン・エリイ氏により、世界初の発艦成功。
米軽巡バーミンガムの前甲板に滑走台を仮設し、カーチス陸上複葉機を
発進させています。
すでにこの時、艦首を風上に向け合成風力を利用して発艦を容易にする
という発想が生まれた。
更には2ヵ月後、装甲巡洋艦ペンシルバニアを利用して着艦にも成功。
なんと、ピアノ線を使った制動索まで用意されたいた。
技術史とは、一人の天才の出現により大きく変わるものですね。