南雲忠一中将を再評価するスレ(呂)

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406GF長官
>>375の続き

これについて、防衛研修所戦史室調査員の角田求士氏の言葉を紹介。
(『ミッドウェー戦記』より)
角田氏は『戦史叢書ミッドウェー海戦』の著者であり、「利根機の発進が遅れ
なければ、兵装転換はなかった」説の誤りを指摘した方です。
(つまり「利根機ショートカット説」)

>>132と重複しますが、大事なところなので全文引用。

「それから最後に一言、南雲さんについてですがねえ。
ふつう水雷屋で飛行機に不慣れだったから、あんまり責めるのは可哀そう
だという声が多いようだが、私個人の意見は必ずしもそうじゃない。

航空母艦に乗って半年も経てば、いい加減だいたいのことは分かるはずだ。
南雲さん個人が飛行機を操縦して出かけるわけじゃあるまいし、水雷屋で
あろうが、飛行機屋であろうが、戦術機略というものには、かならず共通分母
があるはずだ。
とっさの決断力というか、これはもう理屈じゃない。
407GF長官:2008/09/02(火) 22:07:24 ID:???
>>406の続き

例えばの話ですよ。飛行機専門の者にしか理解できない戦術論などという
摩訶不思議なものがあるだろうか。
これはどうも、いつの頃からか始まった、我々日本人の悪い癖であるところ
の、物事を専門的な見地から裁断したがる傾向から発したものと言わざる
を得ない。実戦の要諦はひとつです。

それは枝葉末節のところは、分からん点はあるだろう。だからこそ航空参謀
という者がついておる。
しかし、その総合というか、カナメのところはしっかり握っていて決断を下す
べき責任が南雲さんにはあった。

従って、あの(ミッドウェーの)敗戦の責任の全部とは言わないまでも、一端は
やはり南雲さんに負ってもらわなければならない。
苛酷な言い方になるかも知れないが、私個人はそう思っている」

著名な戦史研究家と同じ意見で、恐縮するばかり。
さすが専門家だけあって、要点をつく発言ですね。

(改)スレ>>712にもありますが、この後源田参謀に対するインタビューで、
「南雲のことは、世間が色々と悪口言っとるが、あの立場にたてばああなるよ。
航空の専門家じゃない。水雷戦術でやる機会があったら、どえらい事をやった
だろうがな」と発言しているのとは大違い。

元上官を呼び捨てですか、そうですか・・・