南雲忠一中将を再評価するスレ(呂)

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195GF長官
>>194の続き

余談。
本職はF1観戦が趣味なのですが、F1GPの世界でもしばしば、似たような
ことが起こります。

1980年代後半、「POWERED by HONDA」は最強の代名詞でした。
「ホンダエンジンでなければ、レースには勝てない」と言われたほど。
事実、86年から5年連続でタイトルを獲り、特に88年は16戦15勝と江草
艦爆隊に匹敵する戦績を残しています。

当時、フェラーリドライバーだったゲルハルト・ベルガー氏は、
「ホンダのマシンがバカでかいウイングを立てて、軽々と抜き去っていくのを
見て、一緒に走るのがアホらしくなった」と。

「バカでかいウイング」をつけねばならないのは、車体の空力特性が悪い
からですが、性能の劣るマシンで勝ってしまうのはホンダパワーのおかげ。
当然チーム内において、シャシーの性能向上は検討されたはずですが、
「まぁいいじゃないか。多少の問題はあるが、実際今日も勝ったわけだし、
ホンダエンジンがある限り、俺たちは最強だよ」という空気が支配的だった
のではないかと思います。

その間ライバルチームは、「ホンダエンジンなし」で勝つために新技術開発
に力を注ぎ、ついに92年、ウイリアムズ・ルノーがタイトルを奪い、ホンダは
F1からの撤退を余儀なくされます。