一段二速の二速と二段二速の二速を燃料を無視して比べても。
>>593の世界では、低圧燃料噴射が実用化され、一式3型に導入されていたのか。
その世界では、誉の燃料分配不均衡の問題も早々に解決し、誉21型→誉23型へと切換わったのだろうか?
>>601 そんなこと言ったところで一段二速と二段二速の
スーパーチャージャーでは二段二速の方が格が上。
>>603 燃料のpnが低いまま(国産100オクタンでpn95程度/92オクタンだとpn80前後)だと、過給圧や平均有効圧力の向上が望めないので、
二段にする事で得られた過給器の能力向上は、全開高度向上に振り向ける事になるでしょうね。
その一方で、離昇出力はあまり下げたくないでしょうから、過給器の変速数が2速のままだと、
トルクの谷間と評される高度領域が広がり、中高度で弱い機体に仕上がるでしょう。
2速ではなくフルカン接手にしとけば、谷間は概ね消せるので、そこそこ使えるかもしれません。
当時の日本が、フルカン接手二段過給器を夢想したのも、そこら辺が要因かも。
フルカン接手のスーパーチャージャーはドイツから仕入れた設計書はあったわけだし。
飛燕の例を出すまでもなく、日本の工業力ではまともに量産できなかった訳だけど。
その上、二段にしたので、失敗は約束されたも同然。
B-29やP-51にまともに対抗するには
2段のスーパーチャージャーか排気タービンを搭載するしか道はなかった訳で。
誉は高度6000mまではマーリンと互角以上の馬力を出してるよ
一段過給機としては立派すぎる性能
ちなみにターボは既存の機体に押し込もうとしたので悉く失敗したけどターボ自体の完成度は実用の域だった
ダクトとインタークーラーのスペースを十分に取ればちゃんと性能出たのは双発機で実証している
だいたい当時ターボ後つけで成功した例は世界中見てもギリギリ五式戦があるだけ、五式戦も微妙すぎるけど
ターボ使うならターボ専用設計の機体を作らないとならない
欧米でも不可能な事を日本はやろうとしていた、無謀すぎる
ターボ専用のキ87作ってみたら自重4,383kgの巨人機となった
P-47が4,800kgだから褒めるべきか?、でも設計年度が違いすぎる
6000mまでで性能発揮できたところで
高度10000mで侵入してくる爆撃機を迎撃出来ないのでは
当時としては戦闘機としての存在意義がない。
そのうち低高度で侵入してくるようになったといっても
夜間爆撃では迎撃に使えない。
昼間に低空侵入してくるようになった頃は
すでに日本軍は迎撃すらできる状況でなかった。
栄に水冷インタークーラーを装備して…
>>609−610
勉強不足。もう少しお勉強しましょうね。
>>ターボ後つけで成功した例は世界中見てもギリギリ五式戦がある
うむむ。「ターボ使うならターボ専用設計の機体を作らないとならない」
のほうはまともなのに(ユンカースは既存機体にターボ付きエンジン付けて
成功してるが例外と見て良い)ナゼ。Y1P-25/P2Bは後付けというべきか
専用と言うべきか悩む。
排気タービンを「実用化」できたのはGEとユンカースだけ、大馬力向きは
GEだけ。YP-37やYP-39は別に巨大機ではない。
>>高度10000mで侵入してくる爆撃機 は当時存在しない。F-13は偵察機。
高度10000mは、短時間の滞空なら中高度に上がってからの酸素吸入で
足りるが、長時間になると、与圧するか、酸素吸入なら発進前から純酸素
呼吸に切り替えておかないといけない。脱窒のため。昭和16年段階で
発進前15分と見込みだったかな。60年代には地上4時間、中高度で
さらにしばらく、とかなっているが・・・
被弾に備えて予圧は下げているし、B-29が10000mで爆撃するのは難しい。
>>611 栄への低圧燃料噴射導入実験で、従来よりも全開高度が200〜300m向上したとの事です。
気化器の吸気抵抗が無くなる事で、全開高度の向上という現象が見られた事から判断すると、
インタークーラーを追加した場合、低圧燃料噴射のケースとは逆に吸気抵抗を増やす事になるので、
従来よりも全開高度が数百m低下しそうですね。
インタークーラー導入 → ブーストアップ → 出力向上 → 過給器の駆動に割当てる馬力をアップ
として、「吸気抵抗増」より「過給器の能力向上」の効果が勝れば、全開高度のアップとなり、
さらに「過給器の駆動馬力アップ」より「出力増」が上なら、軸出力のアップも望める訳ですが、
インタークーラーの効果が小さい場合は、収支はマイナスとなり、無い方が益しとなっちゃいます。
日本では、「無い方が益し」なパターンに陥ったぽくて、水メタで代用したみたいですね。
ところが大学同期の川崎航空機の土井武夫技師は「昭和17年4月、
海軍の空技廠が堀越君(零戦設計者)に、非公式ではあるが発動機を
金星とした零戦の性能向上機の打診があったとき、堀越君は
設計陣容不足のため断ったと聞いている。私は、あの時期にこそ、
金星をつけた零戦の性能向上機を考えるべきではなかったかと思う。」
と批判している。
二年前、すなわち昭和十八年に誕生していたはずの金星付零戦の
誕生を阻止したのは、土井氏の指摘するように堀越技師自身であった。
換装作業は早ければ容易だったのである。自身の非を一言も認めず
海軍に、日本の工業基盤を責める堀越技師の態度は卑劣でさえある。
同じ条件の日本の設計者がもっと難しいエンジン交換を行っている。
そして堀越自身も後述のように、烈風という戦闘機のエンジン交換を
自発的に行っているから、この弁明はインチキである。
>「昭和17年4月、 海軍の空技廠が堀越君(零戦設計者)に、非公式ではあるが
>発動機を 金星とした零戦の性能向上機の打診があったとき、堀越君は 設計
>陣容不足のため断ったと聞いている」
なんで堀越技師が、非公式とはいえ永野治航空本部員から金星の搭載の可能性の打診を
断ったのか。三菱1社指名で14試局戦をやらされて、それにつきっきりだったからだ。
>二年前、すなわち昭和十八年に誕生していたはずの金星付零戦の
>誕生を阻止したのは、土井氏の指摘するように堀越技師自身であった。
>換装作業は早ければ容易だったのである。
エンジンを変える理由は、単に飛行性能を上げたい、にあるわけではない。防弾をやりたいと
か、急降下制限速度を上げたいとか、武装を増やしたいとかの機体設計全般の変更が必要
なわけだ。そんな余裕そのものがなかったし、やったらやったで過労で倒れた。
>自身の非を一言も認めず
>海軍に、日本の工業基盤を責める堀越技師の態度は卑劣でさえある。
そもそも、海軍の要求をまとめたら前代未聞の「大型機」になって、小さいのがいい、くるくる回
るのがいいという海軍の好みのせいで金星とどっちにしようかを迷って瑞星で試作機を作った
経緯を無視している。本人は「艦上機としての寸法制限がもう少し弛いか、防弾、大火力への
見 通しが最初からあれば、本機は初めから金星発動機を採用していたことと思う」と言ってい
るわけだが? 誰が卑劣なんだ? 矛先間違ってないか?
>同じ条件の日本の設計者がもっと難しいエンジン交換を行っている。
キ100でも彗星でも、性能の大幅な向上のために機体の改設計を含めたエンジン換装をやった
のか? 稼働率向上のために手馴れた空冷に変えるってだけで、そこで重武装化だの防弾強化
だの性能向上だのを求められたわけではない。むしろ速度低下が許容されていたりする。烈風
の例に至っては誉が定格を出していないことを証明するための換装じゃねえか。
インチキを並べているのは、誰だ?
大体、金星金星というが、軍のエンジン行政が誉一択を強要していたわけだし、その
誉が上手くいかないから零戦の改良を続けざるを得なかったわけだし、その零戦の
改良においてもエンジン換装を検討せずに誉同様、水メタノール噴射の1300馬力の
栄に過剰な期待を勝手に抱いていたわけだ。
それを無視して設計者個人の責に帰すってのは面白い考え方だな。そんなワガママ
ができる立場に堀越技師や三菱があったというのであれば、最初から全然違う飛行
機ができてるだろ。
零戦に載せた場合、同世代の栄と金星とでは、性能大差ないよ。
金星4xだと栄1xなみ、金星5xだと栄2xなみ、
上昇力は多少金星が優位で、航続力で数割栄が優位な感じにはなるだろうけど。
海軍が最初に金星への換装を検討したのは、栄21の熟成が進まず馬力を出せてなかった時期みたいだし、
雷電との比較で消えた金星換装検討の時は、金星5x改で後の金星6xが対象。
換装作業はそれなりに手間が掛るので、栄がまともに動いてる場合、
似たような性能に止まる同世代金星は、換装対象にならないのでしょうね。
>>617 彗星の換装は、信頼性ではなく、生産量拡大が目的だったかと。
烈風の場合は、烈風改に生かすためのデータ取り目的。
>>619 とどのつまりは619の言うとおりで、加えるとしたら
零戦は栄1x→2x→3xが既定路線
栄→誉の生産転換で無くなる栄の代わりに金星6xへの換装
という流れ。
3xがぽしゃったんで6xにしとけば良かった。
というのはそうなんだが、普通に行けば隼みたいに行けるはずだったんだよな。
>>622 さらに付け加えると、既存栄21装備機に対する栄31へのレトロフィット構想を、海軍は持っていた模様。
保守
失敗
日本にマリーンエンジンがあれば、
そもそも零戦なんか作ってない。
もっとマシな戦闘機を作ってる。
そうかな?やっぱ液冷じゃ駄目だって結局空冷で作ってんじゃない?
627 :
名無し三等兵:2010/06/30(水) 18:19:33 ID:TLiM/HKg
まったくのすれ違いだが海軍は試しにでも誉を零戦につもうと思わなかったのかな?
隼の3型乙だったか、機首延長して20ミリ積んだらすわりがよくなって
性能が上がったけど、12.7ミリ用の短いエンジン架が大量に在庫して
いたから量産しませんでしたって話があったな。
世の中には試す意味さえないことがある。
629 :
名無し三等兵:2010/06/30(水) 23:15:18 ID:bpD5kvdM
>>627 どうせ誉を積むのなら、紫電改に積んだ方がよいに決まってる
キ43にも誉、つーかハ45を積む計画もあったが、隼に積むよりは疾風に積んだ方がよいという当たり前の結論に達したため、実現しなかった
630 :
名無し三等兵:2010/07/01(木) 14:33:45 ID:0DM3RjX3
フィリピン出身のシンガー仕様
まあマーリンを積んだスーパーマリン・スピットファイアだからなw
所詮27gのエンジン。ブースト上げられる燃料が無ければ排気量なりの
馬力しか出ない。ハ140の方が(作れさえすれば)日本向きだろ。
翼が?げちゃうんじゃないの?
635 :
名無し三等兵:2010/08/14(土) 21:29:38 ID:ccU/p0i4
コブラ機動て回避
636 :
名無し三等兵:2010/08/14(土) 23:47:38 ID:jjcXMzwb
>>627 構造がヤワで金星でも諦めたんだからダメだったんでしょう
637 :
名無し三等兵:2010/08/15(日) 00:45:50 ID:RPPUSCPk
空中分解?
地上で分解だったやも
零戦にマーガリンってなんだ?
美味しく頂けます。
つくづく、軍用機はエンジンが重要である
むしろフランス戦闘機にマーリンが使えたらいいのに
力不足な仏製に代わってメルラン・モチュールを入れろ
誉は前列と後列を離す事で、気筒を緊密に並べたので18気筒化しても
直径がほとんど大きくならなかったという事らしいが
同じ発想で栄の前列と後列を離して14気筒のままでボアアップして
排気量アップによるパワーアップはできなかったのかな
18気筒化ほどのパワーは無理でも1500馬力や1600馬力なら
いけたんではないだろうか。
誉とちがってエンジンの重量もほとんど変わらないだろうし機体強度的にも
1500馬力前後なら無理なく対応できたんじゃないかな
栄最終世代(NK1Q世代)の想定が1400〜1500馬力級
誉開発の余波で実用化出来なかったけど
ボアが大きくなると燃焼が困難になる。
金星零戦の特攻専用機があったら突入成功率は上がってた?
金星の圧縮比はいくつ?
421 :名無し三等兵 :2010/09/30(木) 00:29:24 ID:???
三菱
・金星系 金星4xの圧縮比6.6、金星6xの圧縮比7.0、金星6x の圧縮比7.0、ハ43-xxの圧縮比7.0
・火星系 火星1xの圧縮比6.5、火星2xの圧縮比6.5、ハ42-11の圧縮比6.5、ハ42-21の圧縮比6.7
中島
・寿系 ハ41の圧縮比6.7、ハ109の圧縮比6.7、ハ44の圧縮比7.2
・栄系 栄12の圧縮比6.7、栄21 の圧縮比7.0、誉11の圧縮比7.0、誉21の圧縮比7.0