民主党ですが政界もオリンピックです

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572鳥坂 ◆ItZu8OLJOg
 グルジアにはカスピ海油田からロシア本土を経由しない欧州向け石油パイプラインがあるのです。
 ですので、以前プーチンにガス栓を閉められて大弱りした西側欧州としてはエネルギー安全保障の
観点から、グルジアは自陣営に取り込んでおきたいのです。

 グルジアも、自国の安全保障を守るために、NATO加盟申請やイラク戦争参戦などで旧西側との
結びつきを強くしようとしていたのです。

 で、問題が南オセチア。
 上の方の説明にあるように親ロシア系住民が多く、ソ連崩壊後の旧ソ連邦分離独立騒ぎの際、
同地方はグルジアからの分離独立(&ロシアへの帰属)戦争を起こしています。
 92年に停戦が成立し、ロシア軍が自称PKOとして駐留。
 以後、ロシアが同地に樹立された自治政府の保証人になってました。
 今回の戦闘序盤でグルジア軍の攻撃を受けたロシア軍というのは、このロシアPKO部隊なのですね。

 現状のニュースを積み上げて行くと、北京五輪の世界が注目するこの時期に、停戦合意を無視して
「いらん騒ぎ」を起こしたのはグルジア側です。
 本当にそうであるならば、NATO諸国もグルジアへ肩入れするのは難しいでしょう。
 と言っても、グルジアが完全に凹られてパイプライン利権をロシアに奪われてしまっては、西側欧州
陣営も涙目なわけで。
 だからと言ってNATOとして直接行動を取れるわけでもなく、「停戦と対話」を求めるしか無いのですが、
実行力を伴わない言葉にロシアが耳を貸すとも思えません。

 プーさんが北京にいる間に「鬼の居ぬ間の洗濯」で南オセチアを電撃的に制圧し、同地の実効支配を
既成事実化しようとしたグルジアの目論見は騒動が始まって僅か数時間で崩れ去ったわけであり、あとは
グルジアがロシアへ「ごめんなさい、もう二度と南オセチアには手を出しません」と泣いてわびを入れる
しかないでしょう。
573名無し三等兵:2008/08/09(土) 05:23:32 ID:???
>>572
よくわかった、エネルギー確保の問題でロシアと欧州の奪い合いなわけだが、
どう転んでもロシア圧倒的有利、欲をかいて寝た子を起こしたグルジアの負けでんな。