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米大統領が陸軍兵の死刑承認、執行されれば４７年ぶり
ttp://www.cnn.co.jp/usa/CNN200807290009.html
ワシントン（ＣＮＮ）　米ホワイトハウスは２８日、強姦と殺人の罪で有罪を宣告された陸軍兵の死刑執行をブッシュ大統領が承認したと発表した。
軍による死刑執行は１９６１年以来４７年ぶりとなる。

ロナルド・グレイ二等兵は１９８６年４月から１９８７年１月にかけ、所属していたノースカロライナ州フォートブラッグ基地近くで
陸軍の女性兵士１人と民間人１人を強姦し殺害したほか、別の女性兵士に対する強姦と殺人未遂の罪に問われた。

刑事裁判では殺人罪２件、強姦罪５件の罪を認め、終身刑を言い渡された。その後フォートブラッグ基地で軍法会議にかけられ、
１９８８年に殺人罪２件、殺人未遂罪１件、強姦罪３件で有罪となり、死刑を言い渡された。

米軍による死刑執行は１９６１年以来となる。米国では１９５１年以来、１０人が統一軍事司法法典に基づき大統領令で死刑を執行されたが、
１９６２年に当時のケネディ大統領が減刑を行い、以後は執行されていなかった。

ただしグレイ死刑囚にはまだ連邦裁判所に上訴する道も残されているため、軍はまだ死刑執行の日時を定めていない。

米軍は現在、６人を死刑囚として拘置しており、陸軍はグレイ死刑囚のほか、１９８８年にタクシー運転手２人を強殺した罪で
有罪を言い渡されたドゥワイト・ラビング二等兵の死刑執行承認も大統領に申請している。

ブッシュ大統領はテキサス州知事だった当時１５２人の死刑執行を命じ、大統領になってからは連邦刑務所の死刑囚３人の死刑執行を承認した。