「機動戦闘車」めぐり日本の防衛・財務当局が対立
予算配分をめぐり綱引き
「装輪車両に砲塔を載せた『機動戦闘車』は戦車なのか、戦車ではないのか」。日本の財務省と
防衛省が、この問題を巡って議論している。東京新聞が27日付で報じた。機動戦闘車とは、8輪式の
装甲車の車体に戦車のような105ミリ砲を搭載した戦闘車両(写真)。
ttp://file.chosunonline.com//article/2008/07/28/077456341564254882.jpg 重量が軽く、船や鉄道でなければ遠くまで輸送できない戦車とは違い、飛行機での輸送が可能だ。
このため、敵の特殊部隊による奇襲攻撃への対処や島しょ地域の防衛を名目として、陸上自衛隊が
2015年の完成を目標に来年から開発に着手する。
問題は、予算を審議する財務省が「性能が似ている」という理由から機動戦闘車を戦車に分類し、
戦車の保有予算全体に制限を加えたこと。日本の安全保障の指針である「防衛大綱」は、日本が
保有し得る戦車の数を600両以下に制限している。従って、機動戦闘車が戦車と規定されれば、
防衛省は機動戦闘車が増えた分だけ戦車を減らさなければならない。
これに対し防衛省は、「機動戦闘車は、打撃力や防御力において戦車に劣る。同様の装備を有して
いる外国でも、戦車とは呼んでいない」と主張している。日本は、冷戦時代には戦車を最大1200両
保有していたが、冷戦終息と財政状況の悪化により防衛予算が削減され、現代戦の概念が変容する
のに合わせ保有する戦車を半分以下に減らした。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
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