選手村、評判いかに=北島「食事は最高」〔五輪〕
北京五輪の選手村がオープンし、日本勢では北島康介(日本コカ・コーラ)ら
競泳代表が先陣を切って入村した。選手たちの評判はいかに−。
最も気になるのは食事。日本オリンピック委員会(JOC)は、日本で選手村の
食事を想定したメニューの試食会を行うなど神経質になっていたが、
競泳陣には評判がいい。北島は「今まで行った選手村の中では最高」と話す。
みそ汁などの日本食が充実し、現地の料理にありがちな油っぽさもないという。
日本選手団の宿泊棟は食堂やバス停から近く、移動には手間取らないそうで、
男子背泳ぎの入江陵介(近大)は「すごく快適。他競技の選手たちとも交流しやすい」。
1月にJOCと各競技団体が選手村を視察した時には、部屋が狭すぎるとの声が続出。
だが、競泳陣が入った部屋は十分に広く、リビングではミーティングもできるという。
当時の視察にも参加した上野広治監督は「あの時よりもかなり環境がいい」と満足そうだ。
一方で不満も少々。中国では浴槽につかる習慣がないため、バスタブはなし。女子自由形の
柴田亜衣(チームアリーナ)は「リラックスしたいから、湯船がないのはちょっと…」。
選手村だけの問題ではないが、大気や水質の汚染を気にする選手も目立ち、
「水道でうがいしたけど大丈夫かな」と北島。北京五輪組織委員会は選手の安全確保に万全を期すと
強調しているが、上野監督は「自己管理が一番大事」と語った。(北京時事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2008072800729