ゴキブリは天下無敵なのだ〜敵国スパイ19匹目

たった今あった事を、報告させて下さい…。
小官はチバーグ北西部第二駐屯地に派遣された、少年兵であります。
リビングラードに設置した机の前に座布団を引いて簡易作業場と成し、
夏季休暇提出課題に対し、最後の抵抗をしてる時のにあった事であります…。
ニワグラードにおいてジッチャ将軍自らが環境整備に赴かれたために物資搬入用に開放された窓から一機のK-a型軽戦が侵入、
あろうことか小官の周りを飛び回ったのです。
無論即刻撃墜しようと小官の手を以って直接攻撃を加えました所、目標は偶然座布団の上に損傷なしに墜落したのであります。
その時とどめを刺しておけばよかったものを、小官は何故かそれを殺す気になれなかったのであります。
目の前で抵抗能力を失った敵機を前に、小官は何も出来なかったのです…。

小官だって、例え「ゆとり」と後ろ指を指されようと軍人の端くれであります。
飛行中の奴なら、躊躇なく撃ち落とせるのです。
身体に取り付いた奴なら、鬼神の如き形相を以って圧殺できたのです。
しかし、そこでもがいている奴は…何故か、殺せなかったのであります…。
始めてでありました。
敵に「哀れみ」等という感情を持つなんて事は…。

こんな事で長く拙い報告文を書いてしまい、恐縮ではありますが…。
お願いであります。誰か、小官に教えて下さい。
小官は、狂ってしまったのでしょうか？



…って、ああ畜生ッ！三箇所被弾していただと！？
糞、糞がッ！あのモスキート野郎め！さっき、すでに俺を刺してたってのか…！
ああ糞ッ、やっぱり殺しておけば良かったのに…！引っ掻いちまった！痒いッ！
畜生もう駄目だ、痒いかゆいカユイかゆ―――

>>701
その程度の負傷はたいしたことはない。
衛生兵！！

将校の仕事だ！>>701を楽にしてやれ！

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　　ｺﾞﾄ ／| 　　|)　同志>>701…使い方は分かるな…
　/￣[ﾑﾋ])　￣/|非常に残念だが、これも党のためなのだ
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