>>590 ジュラルミンなんて特殊鋼に比べたらペコペコでガリガリ削れちゃう脆弱な素材。
対象の形状にもよるが、AR15/M16のレシーバや、タイヤを履かせるアルミ・ホイールみたいな代物なら、
強度を決める要素の大部分は設計段階で決まった通りのものしか出せない。
よって、鋳造でも熱間鍛造でも、同じジュラルミン素材で作るなら大差ないものしか出来ない。
尚、飛行機の翼面のような軽さと張力が同時に求められる形状・用途の物には、最初から鋳造が
選択肢にできない事も、重い鋼材が使用できない事も、簡単に理解できるだろう。
あ〜ゆ〜物は均質圧延で作ったジュラルミンの板材を、板金加工で成型するしかない。
尚、ヘリコプターのローターも、昔は均質圧延されたジュラルミンの棒材を職人さんがマイクロメータ片手に
切削加工しながら作っていた。しかし、今ではローターも炭素繊維強化プラスチックで“バチュン”と
射出成型されて作られている。
航空機用の場合は、銃器のポリマー・フレームの短繊維強化型と違って、長繊維で部位全体を連続した
繊維が補強する構造になってて、最近では車でも使われる事例が増えて来た。