>>231 えーと、つまりそれはこういうことかね?
闇に包まれた高い天井、林立するゴチック調の柱はろうそくの明かりに揺れててらてらと光
起立してまた闇の中に吸い込まれてゆく。
まっすぐに赤い絨毯が伸びて行き、その先には王座があった
一段、二段、三段と高くなったひな壇の上に玉座がしつらえられている。
ゆれるろうそくの明かりの中で、それは金色に輝いていた。
そしてそれ以上に、そこに座るものの姿は白く輝いていた。因果応報。人はかれを因果キュンという。
因果キュンは、わざとだらしなげにすわり、右の膝をかかえこむようにしていた。
輝く姿は何物も身につけておらず、その足の間もまたあからさまになっていた。その姿を見たものはなぜか
因果キュンの局所から目を放せないのだった。
目を放したくも無かった。
王座の右には、醜い裸体の姿があったからだ。てらてらと脂染みて光る太った姿。
ゲルと呼ばれる生物であることを皆は知っていた。
尻かゲル。
この王座の間に訪れたものに示される、最初の選択しである