あなたの街の「せんせい」は大丈夫? 「大分があぶりだした教育界の腐敗」
ttp://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080709/crm0807092216030-n1.htm 教員採用汚職が発覚した大分県の教育界は、古くから教育委員会と教職員組合が教職
員人事などについて事前協議を行うなど、閉鎖的でなれ合う癒着体質が批判されてきた。
事件では逮捕された校長、教頭の後任が決まらず、昇進人事で商品券贈与を県警に「告
白」した校長らも学校を休み、5つの小学校で校長や教頭不在の異常事態に保護者らか
ら不信が募っている。教員採用をめぐっては各地で縁故採用などのうわさが絶えない。
他の教育委員会は大丈夫か。
癒着体質
大分県の教育委員会は、教職員組合との癒着体質が強く批判を受けてきた。教委幹部
にも教組出身者が少なくない。
日教組傘下の大分県教職員組合の加入率(昨年10月、義務教育)は約65%で九州
随一。全国有数の「日教組王国」と知られる。
県教委は昭和45年ごろから県教組と教職員人事をはじめ、各種通知の内容、卒業式
の日程、研究指定校の選定などについて事前協議を続けてきた。平成14年1月には、
「今後は県教委の責任で『主体的』に事務事業を執行する」と県教組に“関係清算”を
通知、「今は事前協議はしていない」(総務課)とする。
だが、地元議員によると、数年前、組合が教員の異動先を事前に把握していたことも
あったといい、「教委の上層部は組合出身者が目立つ。実質的には変わっていないので
はないか」との声もある。
「PTAから教職員の人事まで、あらゆる分野を教職員組合が牛耳っている。教育委
員会と組合の癒着構造にもメスを入れてほしい」。地元の保護者はため息をつく。