増税先送り―なら、無駄ゼロで3兆円
http://www.asahi.com/paper/editorial20080625.html#Edit1 少子高齢化でますます膨らんでいく年金・医療・介護など社会保障の財源を、どう確保していくのか。福田首相の発言が迷走している。
(ry)
基礎年金の国庫負担の増額分に、後期高齢者医療制度の見直し分なども合わせ、まず来年度は歳出削減で3兆円の財源が必要となるだろう。
たとえば道路財源の一般財源化で1兆円以上を社会保障へ回す。天下りや官製談合の根絶は当然として、公務員制度の改革や、地方分権による補助金と二重行政の見直しで、まだまだ無駄は省けるはずだ。
自衛隊の高額な装備調達なども先送りしてはどうか。
国会議員が襟を正す意味で、年間300億円を超える政党交付金の減額だって考えていい。国会議員の歳費とは別に月額100万円ずつ渡されている文書通信交通滞在費も、今のままでいいとは思えない。
昨年の参院選で、民主党が行政の無駄排除で15兆円余の財源をつくると主張したことを、自民党は「根拠がなく無責任な議論だ」と批判した。
政府与党の立場にあれば、もっと根拠のある無駄ゼロ案を示せるはずだ。それができないなら、それこそ無責任のそしりはまぬかれまい。