「暴走」する若き官僚出身市長の府中市で森永教授が新自由主義を斬る
http://www.news.janjan.jp/area/0806/0806149648/1.php 演壇に立った森永さんは、「先日の秋葉原通り魔事件の加藤容疑者が勤務していたのは
トヨタの完成車をつくる会社。正社員は平均年収740万円ある。加藤容疑者は時給1,300円
だから年収260万円程度。同じ会社でこんな格差があるのが日本の縮図。
加藤容疑者は擁護しないが、非正規社員は人間扱いしてもらえない」と、先の事件の容疑者
について解説しました。
「30代前半の男性は、半分が結婚していない。低収入の男性ほど結婚率が低い。あきらめた
男たちは『悟りの境地』に達して『2次元の世界』=アニメにはまって人間の女性を相手にしなく
なった」と笑いを取りながら、格差社会の深刻さを語りました。
「こんなことになったのは小泉構造改革のためである。小泉さんが総理になった翌年の02年
から『景気回復』が始まったことになっているが、それを実感できているサラリーマンや中小企業
の方は見たことがない。それは、株主配当は小泉さんの5年間で3倍に、大企業重役の給料も
2倍になったが、庶民の給料は下がり、税金は重くなったからだ」
と明快に解説しました。その背景として、
「これはイギリスやアメリカの新自由主義が日本に入ったためだ。
1、徹底的な民営化、
2、大金持ち減税と庶民増税、
3、福祉のカット、
4、エリートのみ手厚く教育し庶民は手抜き教育、
5、庶民の若者を戦場に送る
が新自由主義の5本柱だ、と分析しました。