トルコ、F-16の近代化を決定
http://www.defenseindustrydaily.com/11b-to-upgrade-turkish-f16-fleet-0469/ トルコは保有している117機のF-16に対して11億ドルをかけて近代化を
行うことを決定し、アメリカもこれを承認した。
近代化の内容は以下の通り。
1、AN/APG-69(V)9レーダーの採用
2、コクピットのディスプレをカラー化
3、モジュール式作戦コンピュータと新しいアビオニクスの搭載
4、JHMCS(Joint Helmet-Mounted Cueing System )の採用
5、リンク16データリンクの採用
6、新型IFF搭載
7、AN/AVS-9暗視ゴーグル採用
8、航法装置の改善
9、新型電子妨害装置の採用。
また、新しいいくつかの兵装の運用能力も付与される。その中にはAIM-9X
やAMRAAM、MBDAミーティアなどが含まれるだろう。取引形式はFMS。た
だし、実際の作業はトルコ国内で実施される。
F-16の大規模な近代化を実施するということは、トルコがF-35の到着までの
つなぎとしてユーロファイターを調達する可能性が無くなったと見てよいだろ
う。トルコは、アメリカとの兵器取引ではトルコ側の作業割り当てと技術移転
について不満があったが、今回の作業は十分な量がある。
この決定に関する共同声明は、トルコが国内の航空基地を、アメリカ軍が
イラクやアフガンに展開させるための航空機のためにより多く利用させるこ
とを決定を下した直後に来た。この決定は、トルコがイラク戦争でアメリカ軍
の展開を拒否して以来、緊張していたアメリカとの関係を改善するための1つ
のステップであった。