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名無し三等兵:
グラマンF6Fヘルキャット
高速で、武装に勝り、操縦は容易。ひとことで言えば、ヘルキャットは
艦上戦闘機における技術と設計の傑作である。(バレット・ティルマン)
2000馬力級のブラット&ホィットニーR2800ダブルワスプエンジンを搭載
したヘルキャットは、零戦よりも高速で、機動性が高くより頑丈で高々度
を飛ぶことができる。
アメリカ海軍の飛行隊が新戦闘機を受領したのは1943年の1月16日のこと
で、それ以降ヘルキャットは日本の航空兵力を撃滅するという大きな責任
を担うことになった。ヘルキャットは艦隊に好評で迎えられ、1943年8月
にはアメリカ海軍の空母エセックス、ヨークタウン、インディペンデンス
と軽空母ベロー、プリンストンに搭載されていた。
最初の大規模な戦闘作戦ではクワジャライン地域上空で91機のヘルキャ
ットが50機の零戦と戦った。アメリカ海軍のパイロットは28機の零戦を
撃墜し、2機を失っただけであった。
海軍第一のエースはディビッド・マキャンベル中尉で34機の日本機を撃墜
し、21機を地上で撃破している。これらはすべて1回の戦地勤務で達成
されたものである。
アメリカ海軍のパイロットが空中で破壊した6477機の日本機のうちで、
ヘルキャットの戦果は4947機におよぶ。ヘルキャットの事故率は同時期
のアメリカ海軍のどの機種よりも低い。敵の攻撃で失われるよりも、
着艦事故で失われる機数の方が普通多いことを考えると!!!これは重要な
意味を持つ。
COCKPIT (GRUMMAN F6F HELLCAT) ドナルド・ナイボール著より抜粋