【中】J10や87式や99式等について語る【国】★4
【記事要約】
粟戎生将軍、99式戦車の利点と欠点を語る
ttp://military.china.com/zh_cn/dljl/tank/11053225/20080819/15036790.html 粟戎生将軍は1960年代ハルピン軍事工程学院ミサイル工程系統を卒業
作戦部隊に配属後、各級指揮官を歴任し集団軍軍長、北京軍区副総司令
となる。ヴェトナム戦争では防空、辺境警備に参加。作戦指揮、指揮自動
化、情報化建設、戦術訓練などに造詣が深い。
Q:あなたの部隊は99式戦車を装備していますが、使用時において何か問
題があれば教えてください。
A:99式は中国の新世代の主力戦車で、装備は先進的で、技術水準も高
い。しかし価格も高く大量配備は困難。現在も多くの部隊で59式戦車が現
役で、近代化により戦闘力を維持する必要がある。ここ数年、我々は情報
戦時代の需要を満足させるため、旧式装備のアップグレードに勤めている。
59-2式戦車は、低価格のFCSを搭載、これと88B式と99式の射撃試験を実
施したところ、59-2式が2回一位、1回二位、99式が1回一位、2回二位、88B
式が3回とも三位という結果になった。これは一定の条件の下では、必ずし
も高価で先進的な装備が、実用的で信頼性のある装備であるわけでは無
いということを示している
99式と59-2式の射撃試験では、99式が的をはずす現象が起こった。99式の
先進的FCSで何故そのようなことがおきるのかが問題となった。後の分析で
戦車砲の射程が延伸しているのに、(FCSで)古いデータを利用していたた
め照準でずれが生じたことが判明した。その修正後は射撃精度の低下は解
消された。戦車砲の射程は2000mを超えるようになったが、実際に目標を照
準するのは簡単では無い。そのほかにも99式には細かい問題があったが、
部隊でデータを取り関係機関にその問題を伝えている。
Q:高級作戦幹部として、作戦装備の運用におけるポイントは何ですか
A:武器はシステムであり、戦場においては相手を殺し自分は生きるために使
用される。双方とも相手を殺そうとする。装備設計は必ずこのことを考慮しな
ければならない。私の実戦や演習の経験からは、歩兵装備、直接照準兵器
、近接兵器は、戦場で使用される原則としては「極力早く、比較的正確に」と
いうことである。正確さにこだわりすぎるよりも先に敵を制する事を重視すべ
きである。戦車砲の設計においても同じことが言える。戦場では敵よりも先に
発砲することがとても重要である。
Q:先ほど、あなたの部隊で59-2式戦車の実用的な改装が進んでいること
を述べられましたが、この改装の詳細について教えてください。
A:59-2式の改装では、先ほどの「極力早く、比較的正確に」に基づいてい
ます。59-2式は88B式と同じ105mm砲を使用しており火力を強化していま
す。FCSは簡素ですがこれは他の面で補います。旧式な59式に最新のF
CSを搭載するのは費用対効果に合いません。現在のFCSは高価で、一
台が100万元以上します。これは59式の価格以上になります。そのため、
私たちは訓練を重ね、技量を磨き、この問題に対処します。このFCSは私
は「簡易FCS」と呼び、開発者は「電子自動装表装置」と呼びます。FCS
は計算機、スタビライザー、角度検知器、光学サイト、環境センサーなど
からなり、砲手は液晶パネルで操作を行なう。これにより反応時間短縮、
命中精度向上を実現した。ただし、赤外線暗視装置はコスト面の問題か
ら輸出向け車両の装備となっています。しかし、この装備は兵員の疲労
を大いに軽減しました。
Q:装備の運用とフィードバックについてですが、あなたは現在の装備設計者
の設計過程に何の問題があると感じますか
A:我国の研究院はまだ機械化思想に基づいて情報化戦争の装備を設計し
ている。戦車のデータリンクは何故使用しないのか。そのほか、戦場におい
て我々は照準装置に「北斗」衛星位置測定システムにより敵の位置を特定
する装置を組み込むことが出来る。情報化は多くのメリットがあることは衆
目の一致するところだが、現代の戦車の設計にはこの分野が活かされて
いない。また、戦車の燃費、速度、弾薬消費数などのデータは纏めてみる
ことができない。情報化の観点からの装備設計は、装甲部隊の情報戦能
力を大いに高めることが出来るだろう。
Q:先ほど、59式戦車について全てを代替するには莫大な経費がかかると
おっしゃられていましたが、旧式装備を使わずにいるのも大きな浪費です
が、これに対してどのような対策があるでしょうか
A:旧式装備をどうするかは、現在直面している問題。我国の陸軍は現在自
動車化から機械化への過渡期に当たっている。大量の59式は、火力が弱
くFCSも差がある。しかし、機械化部隊のシャーシとしては利用価値がある。
これを使えば、多数の牽引式火砲、野砲、高射砲など、を自走砲にすること
ができる。これらの自走砲は現在の装甲部隊には欠乏しており、実用化でき
ればその戦闘力を改善することが可能。しかし、現時点では多数の優良な
戦車のシャーシが利用されておらず、これは惜しむべきことである。
Q:私たちはあなたの部隊が特に革新的で、自ら装備や組織の実用性を改善
していると聞いています。先ほどの59-2式の話も含めて、ほかの装備改善に
関して教えてください。
A:部隊の改善では、作戦訓練がとても重要。私たちは戦時指揮車を改善し
ました。外見は普通の軍用トラックですが、伸縮式アンテナを持ち、数分で展
開して40平方キロの範囲の野戦指揮が可能です。野戦部隊は以前は一々ア
ンテナや柱を展開していましたので展開に3時間かかっていましたが、この車
両の導入で時間を大いに短縮できました。軍用トラックの野外機動性向上に
ついて、取り付け型のキャタピラを履かせることで野外機動性を向上させるこ
とに成功しました。そのほか、野外作戦では兵員の疲労が大きいため、行軍
中や宿営時の疲労軽減に努め戦闘力の増加を実現しました。たとえば、63
式APCは、歩兵のリュックを搭載する空間が無く、やむなく兵士はリュックを
ひざの上に載せていました。装甲車の外に個人携行品を搭載するラックを
設けることで兵員室の空間を確保し、長距離移動時の疲労軽減に成功しま
した。戦車兵の野外宿営では、砲身をキャンバスの支えにすることで3〜4名
を収納可能なテントを展開するようにして、行軍時には砲塔ラックにキャンバ
スを置くようにしました。
私は、車両設計者たちが、下からの意見を吸い上げ、自ら演習に参加するこ
とで戦場の装備が要求する物を理解し、これらを設計に活かせば部隊の戦
闘力を最大限に発揮する事が出来ると希望しています。
(出展「坦克装甲車両」2008年8月号)
>戦車砲の射程は2000mを超えるようになったが
やっぱりかなり短いんだな。
1991年の湾岸戦争でチャレンジャーが4000mで目標を撃破したという話からすれば短く感じるけど
実際の砲戦距離って1500m以下がほとんどでは
4km弱を普通に想定してる戦車にとっての1500mと
2kmでいっぱいいっぱいな戦車にとっての1500mは全く違うだろ。
それに射程が長い奴に開けた地形を臨める場所に陣取られたら
射程が短い戦車はそれだけでピンチだぞ。
文章では、戦車が偽装している状況では、戦車砲の射程が長くなって
いるが実際には2000m以上先の目標を捕らえるのは簡単では無いと
の文脈。戦車砲の射程が最大でどのくらい延びているかには触れて
いない。
要約の過程で文を短くしすぎてし、分けるべき内容を纏めてしまった。
誠に申し訳ない。
射程は延びても、それを実際に有効に使うのにはいろいろと困難
があるというのが粟戎生将軍のコメントの要点。
99式でも湾岸のM-1A1とT-72みたいな結果になりそう・・・
地続きの国に対しては十分脅威になるんじゃね?
てかT-55だろうが戦車は怖い
T-37だって動きそうで怖いぞ。
ってこんな表現するとホラーみたいだな。
いやあながち間違ってはないか。
>>451 あれ(イラクT-72)はオリジナルのT-72より遙かに劣る代物だぜ
そういやT-72は弾薬室と乗員室が隔離されて無い事で
戦車砲を食らうと大爆発して乗員の死傷に繋がったらしいが
これ中国戦車では改善されたのかね
オプロートではされたけど
ちなみに、99式の125mm砲のスペック上の有効射程距離は2000m
後半から3000mとされる。
西側に比べると射程において劣る点を解消するために、ロシアから
9M119リフレクス砲発射ミサイルを購入して実用化している。これに
より最大5000mの射程を実現している。
>454
99式の自走装填装置の二次爆発の問題に関しては、自動消火
装置の搭載などによる対処を行っているが、根本的な構造は変
化していないため、誘爆の危険性は依然として存在するとされる。
>>454 ATM撃つ機能が省かれてたんだよな
他にも装甲とか諸々に劣化点が…
よくこんなサルを文句も言わずに買ったもんだ
>457
冷戦時代には、ソ連以外には砲発射式ミサイルは供与されておらず
東欧でライセンス生産されたT-72に関しても複合装甲はオミットされ
ているなど、モンキーモデルの供与が一般的な状況があった。
それが、湾岸戦争後のソ連戦車の評判の暴落につながり、以後先進
技術を国外に積極的に輸出することに繋がることになった。
>>456 THX
何で改善しなかったんだろう?
一応T-72の場合は車体を小さくする事で
視認性を抑えるという理由が有ったが
湾岸でその欠点が露呈した後でもそれを続けたのは何故なんだか
インタビューに答えてる将校さんの話を見ると技術者が
現場知らず何だろうか
兵器は結局売り手が強い市場なんだよな。
大重量になれば高出力エンジンも必要だし運用性の低下もあるし、当然価格高騰する。
ロシアも次世代戦車では多少重量増するらしいけどな。