Wikipedia(ウィキペディア)軍事関連スレ5

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902名無し三等兵
[砲戦車]]の項が「自走砲と同じ、名前が違うのは単なるセクト主義」であんまりなので
せめて概要だけでも書こうとおもったんですが、ほとんど記事を書いたことが無い若輩者なので
添削お願いします。参考文献は「戦車と砲戦車」「大砲入門」とアジ暦の該当記事ですが、
今重くて見れないんでソースのコードが書けないです・・・
903902:2008/11/27(木) 14:12:47 ID:???
戦車部隊に随伴し、当時日本陸軍の一般的な戦車に搭載されていた備砲では破壊が困難なトーチカや
装甲車両に対し大威力のの火砲をもって制圧、あるいは撲滅することを目的とされた装甲戦闘車両である。
また通常の砲弾に加え、発煙弾などを用い制圧射撃を行うことで味方戦車の機動戦闘を支援するといった
役割も求められており、第二次大戦期のドイツにおける初期のW号戦車や、イギリス軍における各種戦車の
CS(closed support、近接支援)型に近い性格となっている。

車体は支援する戦車隊との整備や機動力の兼ね合いから既存の戦車と同じものを用い、外観なども著しく
大きくなってはならないとされた。その上で1ランク上の火砲を装備することは困難であるが、十分な射界を
維持できるのであれば「やむを得ず」旋回砲塔形式を採用せず、後方や上面は簡易なものであっても可とされており、
決して固定戦闘室やオープントップの砲塔自体を指して戦車と砲戦車を分類するものではない。

砲戦車に求められた最大の特長は備砲の砲弾威力である。当時の日本軍の主力戦車である九五式軽戦車、
九七式中戦車の備砲を例に比較すると、37ミリ砲弾:600g程度、47ミリ砲弾:1.5kg程度、57ミリ砲弾:2.5kg程度に対し、
砲戦車に搭載され、当時の日本陸軍で一般的な山野砲で用いられた75ミリ砲弾は概ね6kg〜7kg程度と砲弾重量、
つまり一発あたりの破壊力が飛躍的に増大している。

これは、たとえ時間をかけて目標に多数の砲弾を撃ち込んで破壊し得たとしても、その機動力をもって戦線突破、
後方浸透を身上とする戦車部隊にとってそのようなタイムロスは致命的であり、敵の反撃を容易にし部隊を
危険に晒すことに繋がってしまうため、上記のような「迅速な機動のための迅速な破壊」が砲戦車に求められた任務であった。

しかし単に砲弾重量が大きければ良いというわけではなく、移動目標に対する射撃や貫通力の観点から
ある程度の発射速度や砲口初速も求められており(例として三八式改造野砲が挙げられている。また二式砲戦車では
試作時に用いられた四一式山砲は初速不足とみなされ、砲身長を増した九九式戦車砲として搭載されている)、
砲戦車は対陣地・対戦車のいずれかに限らず、当時の同一車体を用いた戦車より総合的に優れた火力を求められた
装甲戦闘車両と言える。