今更レスだけど…
>>808 多分アナログコンピュータの事を良く知らないからだと思うんだが…
演算速度というかシステム応答速度に関してはアナログはデジタルより上なんだな。ADC/DACを介さない分だけその差は顕著にでてくる。精度に関しても直線性や
再現性が±0.05%切る素子や回路もあるし、何よりもアナログな分だけ理論分解能が非常に高い。だから超がつくようなハイエンドには未だアナログ演算しか使用で
きないという分野もやはりあるんだよ。物理分野だとフォトンカウンタ(光子計数)のような超高速現象、超がつくような微少な電圧の抽出及び増幅を行う広帯域ロッ
クインアンプ(純アナログ式とデジタル式では帯域が2000倍位違う)とかがそれにあたるんだけど。
ただし、その性能を維持するには温湿度を常に一定にしなきゃならない、素子(特に積分精度を決める電解コンデンサ、インピーダンスシミュレーティング回路なら
アンプ)を慣らし終わったものに頻繁に交換する必要がある、計算式の変更=回路=基盤の再設計及び全交換に繋がる、応答系がIIR(分からなきゃぐぐれ)もしくはPID
(分から略)に限るという欠点も有してるけど。
要するに運用に金が幾らでも掛かっていい、デジタルじゃ未だ到達できないハイエンド分野(だんだん少なくなって来てるけど)に限っては、未だにアナログが優位
なんだな。
以上を踏まえれば、74式のアナログ演算器というのもポテンシャルだけで言えば決して侮る無かれだと思っていい。デジタル式と違って複雑な演算はこなせなかった
りするだろうけど、射距離優先の弾道方程式程度の単純な補正程度ならば、少なくとも射手の意志・入力に対して忠実にかつ遅延無く従うであろうことは確実。もっ
とも、システムが素直な分だけの経験・判断(リードの取り方)の質に結果が左右されるので、高い質の結果を維持するには究極的な熟練の技が常に要求されるけれ
どね。