ショットガンのライフルドスラッグがアフリカで使用されるスーパーマグナムクラスと
同等質量を持つ重量弾にも関わらず、何故、中型の鹿でさえ半矢になることも
多いかというと、弾頭が柔らかくて初速も遅いので、致命的に浸透力が低く永久空洞の
範囲が小さいことも理由として挙げられる。
初速の速いライフル弾は命中した瞬間に直径の30倍の瞬間空洞ができる。
30-06でも大体メロン大に広がり、その後に残ってるのがこぶし大の
焼け爛れた永久空洞だが、最初に破裂した範囲の組織にも甚大な損傷をもたらす。
最初の命中で破損した組織はある程度の復元力を持つが、内臓組織の中で
最も復元率が低いのは脳と肝臓だ。
イッキ弾と呼ばれる十匁でも、火縄銃ではクマの頭蓋骨を貫通できなかったから
、心臓を狙っても即死できないから、昔のアイヌは毒矢をメインウェポンとしてヒグマ狩りしたそうだ。
百匁使えばクジラを仕留められると豪語してた江戸時代の砲術家も実際に撃ってみたら凹むだろうね。
そりゃ何十人もで斉射して、気長に出血死を待つなら別だけど。