動物は放っておけば自らが増え過ぎて、年数毎に絶滅状態に
なることが永年の研究によって分っている。
そこで、常時均衡ある状態を保つ為には科学的な調査と
研究によって一定の間引きを行う。
俺自身もアフリカをはじめ、世界を代表する巨大猛獣を相手に
懸命にその間引きに協力してきた。
猛獣との対決となると射撃能力+勇気と根性、強靭な体力と
猛獣に対処できるだけの俊敏な反射神経などが必要となってくる。
銃を持てばライオンでも簡単に殺せるという安易な考えなどは
とんでもない勘違いで、鉄砲の弾というのを撃ちさえすれば
誘導弾のように相手の急所に当たってくれるものでもない。
うかつに傷付ければ物凄い怒りと人間とは比較にならない
メガトン級の体力で電光石火の逆襲を受けるはめになる。
その反撃を受けたらひとたまりも無く負けることは分りきっている。
我々の空手や柔道も彼らには到底通用しない。
それだけ人間と猛獣とは体力的に想像もつかないほど
大きな差があることは認識するべきだ。