小火器総合スレッド M1A 2

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あらためて傍らで見るライオンは大きかったがあの猛々しさは嘘の様に消えていた。
初矢は左目1cm下に逸れていて、これでさしものライオンも目がくらみ
狂乱状態であんな動きになってたのが理解できた。
ライオンは全長3m弱、肩高1m5cm、口の長さ33cm、牙は上顎両方6.4cm、下顎5.9cm
推定7歳の男盛り最大級のライオンだった。

顔や体のあちこちに他のライオンと戦った大きな傷があり、筋肉は締り、
アフリカの大地を我が物顔に君臨してきた百獣の王の面構えだった。
ライオンの前足の骨(肩)には、筋肉の間に挟まれた生理的には何ら意味を
もたない細い骨があって、原住民の間ではライオンを制したものだけが手にする
ことが出来るこの2本の骨をラッキーボーンと称し、とても名誉なものだといって俺に渡してくれた。
でも正確には右肩を二の矢で撃った時にこの骨に当たり半分黒焦げて吹っ飛び
なくなってたので1本と半分になってた。
右肩の骨は東京でペンダントに加工してもらって身につけてる。
この百獣の王はボツワナ一の剥製屋で全身剥製にするように注文し、
いま俺の事務所にあって大勢を感動させ、天下を睥睨してる。