小火器総合スレッド M1A 2

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毎朝、6時前後に出猟するんだが、この日は朝から特別暑いと思った。
出発後、一時間ほど流した頃、今まで出会わなかった大きなライオンの
腹這いの後が地面に残ってるのが目に入った。
ゴードンとトラッカーは車から降りてそれを見て「これは大きなものだ」と言った。
そのライオンはそこから3本生えてる木の下に移動して後を付けてた。
その跡はそこからずっと歩いていっていて、姿は見えなかったが今朝のものに
間違いなかった。

ボツワナの気候の特徴として、夜は異常に冷えるが朝が来て太陽が昇ると、どんどん暑くなってくる。
この時期はライオンは近くの木の下に影を求めてやってくる。
やがてそこも暑くなってくると、もっと繁ったところに移って行く。
その跡を見つけた訳だ。
ゴードンは足跡の大きさ、歩幅の広さから言って最大級だと傍らに行った俺に示した。
ゴードンも2人のベテラントラッカーも、今までに無い緊張した面持ちで話し合いを始めた。
サバンナのど真ん中で現地語による真剣なトーキングは緊迫感を高めた。
現地語の会話は俺には分らなかったが、雰囲気で今日こそいよいよ念願のライオンとの
決闘だなと実感して身が引き締まった。