小火器総合スレッド M1A 2

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ヒグマは南斜面を過ぎ、東斜面へと向かっていた。
そこを300mほど追跡したところで、繋いでいた犬が
縄を引っ張りだしたので放した。
犬は笹薮の中を100mほど走って、熊笹の中で
ワンワンと激しく吠え立てた。
息子のRくんは若さにものをいわせ、笹を押分けて近寄った。
30mくらいに寄ったとき、突然ヒグマが飛び出した。
それを息子は4発撃ったが、クマは倒れず、再び近くの
笹に潜り込んだ。

撃った本人が当たったかどうかは、経験不足で分らなかった。
父親はライフルを持ってるのに何故撃たなかったのか?
と息子は父親を見たら、父は雪の熊笹に落ち込んで、
上がろうともがいてる最中だった。
こういった場所の熊笹は、人間の背丈前後あり、雪が降ると
それに抑えられてトンネル状になったりする。
クマは犬や人間を襲う時、特に人間には、背後から
急所を狙って素早い襲撃をけけたりする。
熊笹の為に犬もクマを見ることができない。
そこでやむなく、息子は木に登り、その場所を確認して父親に伝えた。