拙い射撃技術のせいでライオンに突進されて反撃を受け中には死亡するハンターも多く入る。
それは的確なタイミングで撃てつ技量のない道楽ハンターがよく犯すミスだな。
自分の銃の弾道を把握せずに、興奮状態のまま発砲するから
確実性もないのに無駄に何発も撃って半矢にさせたりする。
また威力の小さい308ではアラスカではクマに対して威力不足というのは常識で
普通はそういった小口径弾はブラックベア以外使用しない。
至近距離で正面から突っ込まれると大抵のハンターは逃げるが、俺は
逃げずに食い止めてきた。
開閉角度の浅いMark Xは慣れればかなりの速さで連射も可能だ。
俺が.460 Weatherbyで、ちゃんと狙って4発撃ち終わるまでで、3秒前後。
10m以内でもスコープを最低倍率の1.5倍に落としておけば確実に
脳天を勝ち割ってきた。
正面から突っ込んで来るヒグマは一とびで2mは距離が詰まり、
ゴムマリの様に体の上下も激しいので前足を着いて後ろ足を前に
持ってきて蹴り出す前のほんの一瞬がチャンスになる。
俺のようにかなりの技量がないと正面からの突進を迎え撃つことは難しい。
俺の倍もの狩猟キャリアがあるハンターでも、正面から突っ込んで
こられると大抵は逃げ出す。
もちろんスコープの倍率はCQBを想定してレオボルド1.5〜5×20にしている。
俺の経験からいっても実用上それ以上の倍率は必要ない。
4倍にしてても10m以下の距離から突っ込んで来る熊の急所も
アップになり過ぎて分からなくなるので、必ず1.5倍に落としておく。