小火器総合スレッド M1A 2

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熊に関していえば、俺が今まで17頭仕留めた熊の中で最大のものは615kgのブラウンベアと
体重540kgのグリズリー。
540kgのグリズリーを仕留めたのはバンクバー島にある、キャンベルリバー
という街で、そこはサーモンフィッシングでも世界的に有名な場所。
毎年、シーズンになると世界各国のフィッシャーマンがキングサーモンを
狙いにそこに訪れる。

俺とガイドがそのグリズリーの存在に気付いた時は、小川を挟んだ向こう岸で
その距離約50mくらいの場所だった。最初は熊がこちらに向かって少し助走したので
慌てて後ろに下がったが、クマがストップしたので、ただの威嚇だと思った。
俺のウェザビーはスコープなし(普通.460クラスはオープンサイトで使用する)なので、
本当はもう少し近くのほうが狙いやすかったが、距離が有るうちに仕留めたほうが
安全なのでクマに狙いを付けた瞬間、ヤツもこちらの殺気に気付いたように、
唸り声を上げながら物凄い勢いでこちらに突進して来た。

そのド迫力に思わず後ずさりしたが、ガイドもクマにエイムして慌てるな!と叫んだ。
突進してくるクマはゴムマリの様に頭部が上下して狙いにくくあっという間に距離は詰るが、
俺は落ち着いてクマが前足を着地した瞬間に発砲した時はその距離約10m、
狙い通り見事に正面から鼻に入り脳幹を破壊した。
クマが倒れた場所は俺たちからわずか3mところだった。
倒れた後にもう1発保険の弾を撃ち込んでから、クマの目を銃口で突いて
反応が無い事を確認して、ガイドと俺は握手して歓喜の雄叫びを上げた。

クマが立ち上がって威嚇する時はまだ向こうもこちらを威嚇しながら様子を
うかがっている場合。
繁殖期の気が立ったクマなら異変を感じて人間に警戒すれば直ぐにこちらに
走って突っ込んで来る。そうなればもうスラッグ弾か、大口径マグナム弾の
強烈なインパクトでないととても止めようがない