カウンタークーデターにしたって、順序というものがあるでしょう。
警察力を越えた暴動を鎮圧するからこそのカウンター。
昭和恐慌期でも
世界不況発生(1929.10〜)→金解禁(1930.1)→統帥権干犯問題(1930.4〜)
→浜口首相遭難事件(1930.11)→三月事件(1931.3)→中村大尉事件(1931.6)
→万宝山事件(1931.7)→柳条湖事件・満州事変勃発(1931.9〜)→十月事件(1931.10)
→第一次上海事変(1932.1〜)→血盟団事件(1932.2〜3)→五・一五事件(1932.5.15)
→国際連盟脱退通告(1933.3)→陸軍パンフレット事件(1934.10)→天皇機関説問題(1935.2)
→二・二六事件(1936.2.26)
とここまでのステップを踏んでいるわけで、
突如として二・二六級の大規模クーデターが起きるはずがない。
あるとすれば、もっと小競り合いのような事件が続発するはず。