もっと増えても嬉しいですな
「キャラが勝手に動いて」いるのですか?
早く続きが読みたいです
825 :
555:2008/04/17(木) 18:41:14 ID:???
Broom SistersV Plus(47)
千尋を寮室に叩き込んだ3人は、そのまま千尋の部屋で『作戦会議』を開催していた。エサ扱い(それも疑似餌)されたのだ。どこかでガス抜き(意趣返しとも言う)をしないと気が済まない。執念深さも諜報科員に求められる資質なのだ…
「内海室長って相当ね…あれじゃ、敵も多いな…」
「そ〜デスね。霞ヶ関近辺の人畜無害なオッサンじゃないのは確かデス」
「どっちかと言うと有害よ…それもじわじわ効いてくるダイオキシンみたいな…ま、当人が一番仕事してるから非難もできないけど…」
「あなた達…内海室長に引きずり込まれてない?」
「え…?」
「そんなコト…ないと…思いマス…」
「野望の王国みたいなオッサンや!引き込まれるモンは多いと思うで…」
「千尋ちゃん…起きてたんデスカ?」
「今、目が覚めたとこや…あ…水くんない?アタマ痛いねん…」
青い顔で起きあがった千尋はペットボトルのアルカリイオン飲料を受け取り、口に含む。顔面の血の気が急に引いた。
「ちょっと逝ってくるわ…」千尋は廊下に駆けだ出して行った。恐らく胃を空にするのだろう…
「お酒は適量がイイデスネ。アタシなんか全然大丈夫デス!」
「そうね…じゃない!未成年の飲酒は法律で禁止されてるわ!」
「ほ〜ちゃんは飲んべえだから…おと〜さんに似たのよね」
「ま、晩酌の話はオイトイテ!あっちゃんとこ(会社)を考えなくっちゃネ」
「サーバとかPCは単純に物理的なものだから、動かないけど、人間は動くし騒ぐ。別働でDaiエレクトロニクスの首脳陣の保護なんかしてたらこっちが不利よ?」
「戦力の分散は下策デス。集中運用できる方法を考えた方がイイデス」
「馬鹿ね…そんなことしたらあっちゃんの正体がバレちゃうでしょ?」
「自衛隊だって一般人を護る義務があるんだから、この際、仕方ないでしょ?それに…本当に(Daiエレクトロニクスに)就職したいと思ってるもの…いい人達ばかりだもん…」
「居づらくなるよ?いいの?」
「仕方ないわ…それに実習も終わりでしょ?防女生には『普通』は似合わないみたいだし…」
826 :
555:2008/04/17(木) 18:42:09 ID:???
Broom SistersV Plus(48)
「ヨーコ(仮名)サンの言葉を引きずってマスね?いいんデスか?ホントに?他の方法も考えられると思いマスヨ?」
「あの人達が安全なら構いません!一番安全で確実な方法を採りましょう」
「…わかった…!んじゃ、人的資産を全て会社に集中させよう」
「全社員を集合させるとなると出社がいいけど…私レベルじゃ難しいな…社長の業務命令を偽るという手もあるかも知れないけど、携帯で社長に連絡取られたらすぐにバレるわ…」
「業務命令が本物ならいいのかな?」
「何か方法があるの?」
問いかけた敦子に、瑞樹がにんまり笑って言った。
「確か、『気が向いたら連絡ちょうだいね』と言った方がいましたよね?もう、Daiエレクトロニクスとは、関係がないはずだけど?」
瑞樹は携帯電話を取り出し、ダイヤルを始めた。
「もしもし。防女の中沢です。『先輩』にお願いがあって電話したんです…」
『段取り』が終わった頃、幾分血色の戻った千尋がようやく戻ってきた。
「千尋ちゃん、大丈夫?」
「ああ、ぜ〜んぶ出してきた。勿体ない事に上からや!もぉ、ドライジンは金輪際飲まんで!」
「そ〜ゆ〜問題じゃないと思いマス。千尋ちゃん飲み過ぎデス」
「とにかく体調を整えないと…。明日が土曜日で良かったね…」
「あかん、まだなかざわの輪郭がダブってるわ…」
「はいはい…さっさと寝ましょうね…朝寝していいから…」
「明日は私達は別行動です。山本二尉とは連絡を取りながら動きますから、2人とも頑張ってね」
寮室に戻った2人(彼女達は1部屋を2人で使っている様だ)は更にどこかに電話をかけて、私物を詰め込んだ段ボール箱ゴソゴソ漁り始めた。業界人を震撼とさせたBroom Sistersの『仕込み』が始まったようだ。
827 :
555:2008/04/17(木) 18:43:14 ID:???
Broom SistersV Plus(49)
日曜日 秋葉原
「外資系企業とメイド喫茶…どう考えてもマッチしないんだけど…な…」
秋葉原電気街の中に隠れるように存在している、妙齢のメイド姿の女性が給仕を行う、いわゆるメイド喫茶の入口の前で大島は呟いた。
無礼な上司の非礼を詫びたいとの例の外資系会社の秘書から電話で呼び出されたのだが、大島の言うように外資系とマッチしているとは言い難い。
当初は大島と1人での待ち合わせだったのだが、店の名前を聞いた専務が、この方面に(比較的)疎い大島のために、助っ人として常務(開発部長)が急遽呼び出した。開発担当だけあって常務はこの方面にはかなり詳しいらしい。
「ココはそうグレードが高い所じゃないんですけどね…」
見当違いの情報を常務は披露した。
「とにかく入ろう。店の前でウロウロしてると怪しまれる」
「ははは、この街をうろつく人間で怪しくないヤツなんかいませんよ」
店の中に入った大島は若いメイドの出迎えを受けた。
「おかえりなさいませ!ご主人様!いえ、大島社長!」
大島の前にメイド服を身につけた中沢姉妹が現れた。
いきなり名前を呼ばれた大島は狼狽した。名札を付けたままだったのかと慌てて胸元を見回す。
「外資の秘書の方にお願いして、来て貰ったんです。他の場所は尾行や監視がありますから…あ、ご注文は何になさいますか?」
「しゃ、社長!双子のメイドさんです!うぉぉぉ〜グレード高い!毎日通うぞぉ〜」
「オジサン…話聞いてないデショ?」
勝手に『萌え上がっている』常務が落ち着くのを待って、コーヒーを運び、瑞樹が大島に用件を告げた。
「単刀直入にお話します。大島社長、貴方、狙われてますよ」
大島は口に含んだコーヒーをぐっと飲み込む。喉が灼けた。案の定、声がかすれて、情けない声になってしまう。
「…それは…えらく物騒な話ですね…」
「吹かないんデスか?コーヒー吹くのは『おやくそく』だと思ったんデスけど?」
「アンタは黙ってなさい」
「は〜い」
828 :
555:2008/04/17(木) 18:44:26 ID:???
Broom SistersV Plus(50)
「私達、あっちゃん…亜麻野さんのクラスメートなんです。そしてDaiエレクトロニクスの大口顧客の代表者でもあります」
「あっちゃんのクラスメートぉ…うぉぉぉ〜あっちゃんの学校はこんなコばっかりなのかぁ〜萌える!萌えるぞぉ〜!」
「キミも落ち着きなさい。社会人でしょうが!」
下を向いて興奮しながらブツブツ呟く常務を意図的に無視して大島は続けた。
「君達がウチの大口顧客というのは非常に理解に苦しむんだけど…ウチはいわゆる『エロゲー』を作ってる会社ですよ?」
「私達のサークルは関係機関を経由してDaiエレクトロニクス、いえ、大島社長に機械制御系のプログラムを発注してきています。昨年度の発注金額は私達のサークルだけでも一千万円近くに上っていると思うのですが…」
「ちょ、ちょっと待ってください。思い当たるフシは確かにありますが、あれはどう考えても学校レベルの機械制御に使われるプログラムじゃない!一体君達は何者なんです?」
瑞穂と瑞樹は顔を見合わせてアイコンタクトを取った。
「舞鶴に内閣直轄の学校がありマス。私達はそこの生徒デス」
「防女…君達防女生なの?」いち早く2人の所属に気づいた常務が驚きの声を上げた。
「防女って、あの防女か?」
大島の専門は制御系だが、業界人として防女の噂くらいは耳に入っている。
「防女と言えば防女です。他に何があるんですか?ネイティブレベルの外国語、看護師並みの医療技術、婦人警官並みの護身、格闘術、マナー、礼儀作法も修得の、そこら辺の自称お嬢さん系ハイスクールの生徒が尻尾巻いて逃げ出す、あの防女ですっ!」
「詳細な説明ありがとう…というか、キミ…詳しいんだね…」
「何言ってんですか!首突っ込んで無事な奴はいないと言われる、業界のアンタッチャブルゾーンですよ?業界人に恐怖と、断ちがたい誘惑と共に熱く語られる存在…そうだ!こうしちゃいられない!」
「おい!どうするんだ?」
「サイン下さい!ああっ!色紙がないっ!」
「…止めなさい!イイトシして…」
「それじゃ!記念写真を!」
「お客サマ?店内での撮影は禁止されてイマスヨ?とゆ〜か、何も考えてないデショ?話が進まないカラ黙っててクダサイ」
829 :
555:2008/04/17(木) 18:44:56 ID:???
Broom SistersV Plus(51)
「頭が混乱してきた…質問していいかな?」
「どうぞ。大島社長には状況を正確に把握していただく必要がありますから」
「それじゃ、まず、なぜこんな場所を接触場所に選んだの?」
「簡単デス。お〜しま社長を尾行してくる方はそっち系のプロデス。で、ここなら完全に浮いちゃいマスよね?まず絶対に入って来まセン。だから安全なんデス」
「なるほど…でも、周囲の人に話が漏れちゃうんじゃないの?」
「ここは秋葉ですヨ。戦争とか、テロの計画を道端で大声で話していてもアニメかマンガ、同人誌の話だと思われマス。だからもっと安全デス」
「…よくわかんないけど、安全なのは確かみたいだね…じゃぁ、なんでウチが狙われるんだ?」
「大島社長のDaiコンパイラは、高い評価を受けています。これを使えば破綻寸前のプロジェクトの立て直しができると勘違いした外資系の軍需会社が出てきたんです」
「…高い評価はありがたいんだけど…普通に業務提携とか、そういう契約でいいんじゃないのかな?」
「向こうも軍事機密を扱うので、通常契約じゃ駄目です。軍事機密が自分の自由も奪っちゃったんです。正式な手続きを踏んでいたら何年あっても駄目でしょう」
「それと、Daiエレクトロニクスの絡む制御系の仕事は武器輸出三原則に照らし合わせて処理される事になっていマス。一応『筋を通してきた』そうですケド、蹴っちゃったんデショ?あっちゃんに聞きマシタ」
「武器輸出三原則…エロゲーも輸出できないんだ…ウチの業績が悪いのもそのせいか…」常務が感心したように言った
「多分、ソレは違いマス。Daiエレクトロニクスのゲームには『萌え』が足りまセン」
「なんてこった…素人に批判された…もぉダメだ…」
「ゲーム買うのは素人さんデス。そこらへんをよ〜く考える必要がアリマスね」
常務と瑞穂を無視して瑞樹が続ける
「相手は傭兵部隊を投入する予定です。警察では対処できません。彼らはDaiエレクトロニクスの機材一式と、必要とされる人的資産を一切合切強奪するのが目的なんです」
「…普通の手段で駄目なので、実力行使をすると言うことか…警察は何してるんだ?」
830 :
555:2008/04/17(木) 18:46:27 ID:???
Broom SistersV Plus(52)
「残念ですが、相手は戦闘証明済の傭兵です。交番のおまわりさん程度では歯が立ちません」
「それじゃ、我々は、どうすりゃいい?警察が役に立たないってことは、自衛隊でも出動するの?」
「人的資産の個別の確保、ぶっちゃけ個別の『誘拐』を免れるため今夜から明日未明にかけて、全社員を社長命令で会社に緊急出社させてください。そうですね、社長からの重大発表があるとか何とか理由をつけて…」
「それで?」
「Daiエレクトロニクスは私達が護ります」
「…大丈夫なの?」
「ご存じないんデスカ?防女の『防』という字は『対抗して戦う』って意味もあるんデスヨ?」
「自信があるという意味にとっていいんだね?」
「ええ、もちろん」
「…コミックやアニメの世界の出来事が現実になるなんて思ってもみなかった…あっちゃん…亜麻野さんももしかして、この関係で実習生として派遣されたの?」
「結果的にそうなっちゃいましたケド、ぶぶ〜デス。一般企業で春期実習を受けたいと希望を出してマシタ」
「卒業後の進路がほぼ決まっている私達にとって、一般企業へ就職したいと考えている亜麻野さんは私達にとっても希望なんです」
「うぉぉぉ〜感動した!これこそ『萌え』だぁ〜」常務が立ち上がり、おしぼりを握りしめた。顔面が紅潮し、目が潤んでいる。どうやらヤバい領域に突入しているようだ。
「オジサンは黙っててクダサイ!」
「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!これだ!これなのだ!萌え萌え萌えだぁ〜!こ〜しちゃいられない!社長!一足先に社に戻ってます。この感動が醒める前に企画書を作っちゃいます!んじゃ失礼!」
瑞穂を無視して、常務は言いたいだけ言うと、外に飛び出て行った。
「防女ネタでエロゲーなんか作ったら会社が消滅しますヨ?大丈夫カナ?」
「…それは…困るな…」大島が真剣な表情で言った。
「発売前にこっそり連絡してくださいね…せっかくDaiエレクトロニクスを外資から護っても、ウチに潰されちゃうんじゃ話になりませんから…」
1時間後。Daiエレクトロニクス全社員に社長から緊急招集がかかった。
招集の名目は「あっちゃん獲得のための総決起集会」である
831 :
555:2008/04/17(木) 18:49:05 ID:???
Broom SistersV Plus(53)
相田学園横浜寮 午後10時前
横浜寮の倉庫前には既に防女関連PMC(戦争大好きオヤジ)と各種研修で入寮中の両用・強襲2号生がそれぞれ『市街地警備』に適合した(と考えている)便衣で集合していた。残念ながら、はっきり言って全日本仮装大会である。
「…両用や強襲まで…まさか千尋ちゃん…」ジャージの上下でジョギングを装った敦子は防女生の『参加』に戸惑った。
「ゆ〜てへん!ゆ〜てへん!『楽しみ』を分かち合うほど人間ができてへんワ!第一、二日酔いで寝込んどったやん!」
「内海二佐のコネってのは防女か…それって普通、行き当たりばったりって言うんじゃないかしら…でも、強襲はともかく両用の指揮なんて誰がやるの?野犬に芸を仕込む方がまだ楽よ…」
「オイ!敦子!アレ!アレ見てみぃ〜!」
千尋の視線の先にはいつ上京したのか?『防女最凶』と噂される両用科教官が背中にピンクの肉食獣マークがステンシルされたジャージの上下で楽しそうに整列していた。
「鬼日下…最悪だわ…ウチの会社、破壊されるかも…確か、戦争による破壊って保険出なかったわよね…」
「確かに最悪や…でも、両用を指揮できるのはアイツしかおれへん。案外、え〜人選かもな…」
「指揮官が暴走する可能性を考えないの?あれは壊れかけの黒鉛原子炉以上に危険よ!」
「集合!指揮官に注目!」都の清掃局員に扮装した村上(仮名)が号令をかけた。集合した『市街地警備員』達の前に陸上自衛隊戦闘服姿の山本彩香二等陸尉が立った。雑多な仮装の中なので全然目立たない。
『市街地警備員』の頭数はざっと50名。予測される商売敵のカチコミ要員の半数だが、奇襲とゲリラ戦には十分だ。各自がそれなりのスキルを持つ連中なので戦力としては申し分ない。彩香は全員を見回すと作戦概要を述べた。
「『夜間市街地警備』の概要を説明します。詳細はPMC及び防女『ボランティア』の指揮官に説明していますので、説明は概要にとどめます」
「ぼらんてぃあ…防女もボランティア扱いかい…ホンマ諜報系はエゲツナイなぁ〜タダ働きさせる気や…」
832 :
555:2008/04/17(木) 18:50:16 ID:???
Broom SistersV Plus(54)
「PMCの皆さんは閉鎖区域への増援投入の妨害に当たって下さい。妨害は警視庁の検問を突破してきたものについてのみ行います。安全第一です。気合いの入った連中は通してもかまいません」
「…あんな言い方したら意固地になって絶対阻止に走るに決まってるわ…」
「『死守せよ』と同じ命令やん…ヒトの使い方心得とる…」
「強襲、両用科は、閉鎖区域内のPMC要員に対するゲリラ戦を展開します。強襲は私が、両用は鬼日下教官が指揮を執ります。この際、必ず2名以上で行動してください。相手は手練れの傭兵ですが『実力』を出して新聞の社会面を飾らないように!」
列内から失笑が起こった。両用科、強襲科とも完全に『ヤル気モード』に突入している。鬼日下教官の笑みは更に大きくなり、全身から歓喜とヤバイ色のオーラが噴き上がるのを2人は見た…様な気がした。
「アカン…マジ死人が出る…強襲も両用との模擬戦以上のヤバモードや…あん時は重軽傷合わせて20人の大惨事やったんやで…」
「諜報科亜麻野さんは、先発の2名と人的資産保護に、強襲科張さんは私と一緒に行動してください。10分後に出発。細かなブリーフィングは車内で行います。各自不明点を明確にしておく様に!」
事務的に作戦概要を述べた彩香は、言葉を切って、防女生徒達を見回した。いたずらっぽく笑うと、普段の彼女らしからぬ言葉を吐いた。
「さてと…防女のみなさん。ヘタ打つとこの先、舐められっぱなしよ!気ぃ入れていきなさい!」
一斉に雄叫び(女性なのだが適当な言葉がない)が上がった。
「うわぁ〜煽ってるわ…もぉアカン…」
「山本二尉…本当はこんな性格なのね…」
乗車までの僅かな時間で、敦子と彩香、直援の千尋とが連携のチェックを行っていると、ゴッツイ声が彩香の名を呼んだ。
「山本学生!」
防女両用科教官、鬼日下悦子。通称ズゴックは上気した表情で彩香に近づいてくる。防女生活が長い敦子と千尋だが、ここまで上機嫌の彼女を見たことは一度もない…
「鬼日下助教」
833 :
555:2008/04/17(木) 18:51:20 ID:???
Broom SistersV Plus(55)
「貴様の指揮下でドンパチやるとは思ってもみなかったぞ!まぁ、ウチ(両用科)の連中も良い『社会勉強』になる。相手が現役のPMCなら尚更だ!よく声を掛けてくれた!」
「こんな『社会勉強』は心苦しいのですが…何ぶん戦力が不足してまして…それに両用科学生を指揮できるのは鬼日下助教だけだと聞いておりますので」
「殊勝な事を言うな!『女帝』らしくないぞ!」
「あのぉ〜鬼日下教官…『女帝』って…山本二尉のことですかぁ〜」
恐る恐る聞いた千尋の質問に教官は意外といった表情を浮かべた。
「何だ、知らんのか?…こいつ等の在学中、両用とお前ら強襲は諜報に全く歯が立たなかったんだ。ワシも『諜報如きに舐められてどうする』とさんざんハッパかけたんだがな…ま、防女はコイツらの天下だった訳さ。で『女帝』と言うあだ名が付いた」
「助教…昔の話ですわ…お願いですから大げさに言わないでください…」
「おお、悪い悪い!強襲の張…だったな?山本と一緒というのは得難い経験だぞ!邪魔にならん様にな!」
「綺麗な薔薇には刺がある…やな…」
「絶対、毒だと思うわ…」千尋が小声で言った。
「まぁ、ワシも久々に実戦の真似事ができるんでウキウキしておる」
と教官は早くも見覚えのある特殊警棒を取り出してブンブン振り回し始めた。空気が切りさかれる音が不気味に響いた。
絶対に平穏な夜にはならない…2人はなぜかそう確信した。
外務省差し回しのマイクロバスに乗り込みもうとする2人に管理人の奥さんが声を掛けた。
「頑張ってね。そうそう、彩ちゃんの『骨抜き』が見られるかもよ?」
「『骨抜き』ってなんでしょう『彩ちゃん』て言うのは山本二尉の事よね?」
「野郎をメロメロにする『むふふ』なテクニックかいな?」
「そんなヒマあるわけないでしょ?」
「なんやろな?」
「さぁ、エロイ技じゃないのは確かやね…」
バスは台東区に向け、国道246号線を渋谷方面に走り始めた
綺麗な薔薇には棘がある・・・と、言うけど、猛毒を持つトリカブトも
結構綺麗な花を咲かすのですよ。
あと、スズランも根に循環器系の毒を持つ(スズランを挿していた水を飲んだだけで
心臓麻痺で死亡した例もあります)
とりあえず、投下ありがとうございました
835 :
555:2008/04/17(木) 20:09:56 ID:???
836 :
583:2008/04/17(木) 20:11:48 ID:???
555様投入乙
ズゴックに強襲、両用ですか
すごい展開になりそうですね
一層のこと3号学生も投入してほしかった
>>821 こういう学生こそ
>>625で書かれている
農水省からスカウトされるのだろうか
それにしても肥料・農薬・醸造は化学科、機械操作は機甲科、
圃場整備は施設科、流通は会計科や兵站科と実際の演習にも役立ちそうだ
何時から防女が農業学校になったんだ?
妙な方向に話を膨らませて、しかも、方向がずれていて
尚且つ面白くない。
なんでそうなるのかな・・・
残り17KB
555氏のSSが9スレで約15KBなので
555氏のSSの投入次第では
すぐ、新レスを用意しなくてはならない
まぁ、落ち着け
とりあえず、サーバー移動でギコナビで読めなくなったのが痛い。
新スレまでには調整が終わって欲しいな
俺のギコナビはバタ53シリーズだったが
最新のバタ57系にバージョンアップしたら移転できるようになったぞ
やってみれ
出来ました
ありがとうございます
844 :
名無し三等兵:2008/04/18(金) 02:00:13 ID:ErkurQzb
おおおー、ズゴックにお目にかかれるとは……。
555さん、GJ!
846 :
名無し三等兵:2008/04/18(金) 18:18:21 ID:Pg9oyrmT
これで、スレ伝統に従ってきゃっとふぁいとの投下を是非!
商品の単価が1万円以上場合、消費税の税率を8%にする。
商品の単価が1万円未満の場合の消費税率は現行のまま税率5%に据え置く。
これが最善の消費税率。
848 :
名無し三等兵:2008/04/18(金) 22:44:27 ID:Pg9oyrmT
下半身が無防備すぎる。何か履かせろ。
保存しました。
>>848 こういうゲームを作ったら
数ヶ月後に会社がつぶれたなんていうことがあるかもしれない
コミケでエロパロを出したサークル関係者がなぞの事故にあったという話もあるみたいだし
気を付けたほうが良いな
あと15KB
555氏が残りを投入したら
このスレは終わる可能性があります
山本2尉の学生時代の話も見てみたい
あとこの作成は用務員のおじさんも了解済みなのだろうか
GWも近づき、演習場内には筍も芽を出してくるはず
屯田兵のメンバーが収穫し、訓練の打ち上げの時のつまみに出てきているしれない
蕗とかもね
でも、優先されるのは常に「屯田兵」内部。
あんま、気前良く振舞ったりはしないのですよ
856 :
名無し三等兵:2008/04/21(月) 07:52:31 ID:7mViu42g
857 :
555:2008/04/21(月) 14:10:16 ID:???
Broom SistersV Plus(56)
「作戦の詳細を確認します。時間もありませんので、不明点は適時質問を行って下さい」
神田佐久間町突入組(=防女生徒)を乗せた車内で彩香が詳細確認を始めた。
「警視庁は美倉橋、泉橋の南北で交通検問を実施予定です。これは表向きで、実質的には、該当区域の相手PMCの封鎖作戦です」
「これでこの区域は東西400m、南北300mの範囲で大まかに封鎖され、ひめゆり会所属PMCはこの封鎖区域のすぐ内側で、強行突破を試みる相手側増援阻止に当たります。で、我々はこの内側で相手側PMCと一戦交えます」
強襲科の1人が挙手した。手には先ほど配布した神田佐久間町界隈の略図がある。
「緩衝区域を除くと、ざっと東西200m、南北100mの狭い場所で強襲・両用科併せて20名が白兵戦を展開するという事ですが、これって路上の喧嘩じゃないですか?」
「その通りです。ストリートファイトはひめゆり会PMCの『おじさま』達には荷が重いでしょ?」
失笑が漏れた。
「この区域にPMCは資材搬出要員も含め、こちらの約3倍の人員を投入しています。ただし、日本国内での作戦のため相手の大部分は銃を所持していません。恐らく武器はナイフや暗器の類に限定されるはずです」
彩香は言葉を切った。
「要するに、殴り合いの喧嘩です。作戦成功の条件は各人最低3人以上を戦闘不能にすること。もしくは、相手の作戦終了時間まで戦線を硬直させることです。こちらが引き延ばす時間は2時間です。簡単でしょ?」
次々と出される質問に彩香は回答し続ける。ブリーフィングは、両用科鬼日下教官の次の一言で締めとなった。
「つまり、野郎は全員敵ということだ!かまわんから全員病院に送ってやれ!強襲科に指揮できる立場じゃないが、一言言っておく、ノルマは5人だ!少しはワシに楽をさせるように!」
「教官!5人ずつノしたらあぶれる連中が出てきますが?」両用科学生が聞いた。声に笑いがある。
「ほぉ、割り算くらいはできるのか…いや、安心した。まぁ、その位の気概で行けと言うことだ!」
車内に笑い声が響いた。
「まるで遠足やん…おやつ持っとる奴らが居そうやな…」
「真剣にやってる相手が可哀想になってきたわ…」敦子がため息混じりに言った。
858 :
555:2008/04/21(月) 14:11:39 ID:???
Broom SistersV Plus(57)
台東区 某ビル
「…明後日はサ○ンパスのお世話になりそうだな…アレって匂うから彩香君に嫌われるんだよね…匂わないのもあったっけな?仕方ないじゃん…だって、おっさんなんだもん…」
ビル最上階のエレベーターホールから屋上に通じる階段へ何個目かの大型トランクを引きずる様に運び上げながら内海が愚痴をこぼした。ヨロヨレの民間清掃員の作業服がやけに板に付いている。
恐らく今夜の『仮装大会』では優勝候補の筆頭にノミネートされるに違いない。
ちょっとした引っ越しに相当する荷物の上げ下ろしを行っている様で、この季節にも係わらず額には大粒の汗が浮かんでいる。ブツクサ言わないと『やってられない』のだろう
屋上に消えた内海はしばらくすると再びエレベーターホールに続く階段に現れた。腰を拳で2、3度叩き、首に巻いた安物のタオルで汗を拭くと屋上を振り返り、ため息をつく。
数秒間、そのままの姿勢が続いたが、やがて肩を落としてエレベーターホールに降りていった。どうやら、エレベーターホールにはまだまだ『荷物』が残っているらしい。
がんばれ内海!明後日に(筋肉の)疲れを残すな…
859 :
555:2008/04/21(月) 14:16:03 ID:???
Broom SistersV Plus(58)
神田佐久間町界隈 午後11時半
大島との『打ち合わせ』をするために潜り込んだメイド喫茶の制服(メイド服)のまま2人は神田佐久間町のDaiエレクトロニクスへの道を急いでいた。
「遅くなっちゃった…着替えるヒマなかったじゃん…」
「それよりも『明日も来てくれないか…』には困りマシタね…コレも貰っちゃいマシタし…ど〜シマショ?」メイド服を見回しながら瑞穂が応じた。
「泣いて頼まれるとねぇ…無理言って潜り込んだのは私たちだもん…少なくとも明日はバイトすべきよね…この格好でDaiエレクトロニクスに行くのか…みんな引くだろうな…」
「いいんじゃないデスカ?このカッコ。色々仕込めマスから」
「随分詰め込んでるでしょ?」
「…ワタシ体力には自信がないカラ…」
「何言ってんの?体力勝負ならアンタの勝ちよ?しっかし…人間武器庫みたいになってるわね…ド○えもんも青くなって逃げちゃうわよ」
「ド○えもんはもともと青いデスよ?」
「おい!あれ見ろ!」
閉鎖区域の境界で周囲の警戒を行っていたPMC要員が、メイド服の2人を発見し、素早く相棒に声をかけた。
「メイド…だよな…どうしたんだ?」
「この時間帯にメイドだぞ!怪しいとは思わんのか?」
「いや…実家じゃ普通だが?」
どうやら『いいところの坊ちゃん』の様だ。裕福な家庭に育った人間が傭兵をやってる事は珍しくはない。中東でF−14を駆っていた野郎はその筆頭である。
「お前の実家じゃないんだ。ここは日本だぞ!」
「ああ…言われてみれば…アキバのコスプレという奴じゃないのか?この時間帯にイベントがあるのかどうかはわからんが…」
「なるほど…しかし、侵入されたらコトだ!阻止しなければ」
「誰が?」
「俺達しかいないだろ?」
「…まずいんじゃないかな?」
「何で?」
「メイドが戦闘服の『ガイジン』と一悶着起こしたら、確実に警官がやってくるぞ?で、どっちが怪しいと思われる?」
「…人によるだろうが、どっちかというと俺達の方だな…作戦に影響が出るか…司令部に指示を仰ごう」
「いいだろう。どっちにせよ、『ガイジン』の俺たちが出るのは得策じゃない」
男は野戦電話の受話器を取った。
860 :
555:2008/04/21(月) 14:17:29 ID:???
ちょこちょこ投下します。スレ修了まで…
861 :
名無し三等兵:2008/04/21(月) 20:34:26 ID:03hbK3ZM
>>860 投入お疲れ様
あと9KBなので
あと5レスぐらいは書きけそうですね
>>857 質問した両用科学生、何か田沢が言いそうなことを言っているな(笑)
それはそうとして強襲科学生は少なくとも千尋を含め5人が学園祭のSSで登場しているが
両用科の学生は何人くらい参加しているのだろうか
数が少なかったら田沢たち両用の名物娘や強襲の源田さつきも出してください
彼女たちはこういう場面だと生き生きとするから
863 :
555:2008/04/21(月) 22:39:37 ID:???
>>861 他のキャラは使いにくい(といいつつ使っているが)
「生みの親」に気を遣わなければなりません
明確な名前を出さなかったりしてますし…
両用教官も「イイ大人」として出張ってもらってます
強襲+両用で20名以下でしょう。
Googleで台東区の地図もしくは航空写真を見れば
防女20名とPMC60名がこの区域で大立ち回りする
のには相当無理があるのです(隣町で確認しました)
864 :
555:2008/04/22(火) 00:02:35 ID:???
Broom SistersV Plus(60)
「総員降車!」
封鎖区域東側の境界に停車したマイクロバスから、強襲・両用の精鋭が飛び出した。それぞれ得意の個人装備(警棒だったり、暗器だったりする)を手に、ヤル気満々である。早速、バスめがけて突進してくるPMC要員と激しい白兵戦になった。
『簡単な仕事』と言われていたPMC要員に、油断があったとしても責めることはできないだろう。何せ相手は春からの1号生、それも精強をもって知られる両用、強襲科の戦う乙女達だ。オマケに彼女たちの『目立たない格好』は常軌を逸している。
封鎖区域通信担当員は半ばパニックに陥りながら司令部に連絡を取っていた。
「北東側に…清掃員と、ピザ屋とハンバーガー屋の店員、女子高生及び訳のわからん連中が侵入中!総数は20名前後!至急応援頼む!こっちの数が足りない!うあっ!」
通信員の首筋を伸縮式警棒でドツキ倒した鬼日下教官は、交戦中の両用科員にハッパをかけた。
「こらぁ〜!ワシに『仕事』させんじゃねぇ〜!」
戦況は、やや防女が押している。が、PMCの『集まり』が悪い。乱戦に持ち込み、時間稼ぎをする方法は無理なようだ。
素早く、戦況を判断した彩香は配下の強襲科員に向かって叫んだ
「強襲科は浸透突破実施!密集!」
「山本ぉ!ウチの連中を3組連れて行け!両用はここで力押しだ!逃げるんじゃないぞ!」
「了解!両用選抜3組はこっちへ!張は亜麻野を補佐!いくわよ!」
「敦子!ついてきなよ!」
「うぁぁ〜ハードね…いつも(強襲は)こうなのかな…」
865 :
555:2008/04/22(火) 00:04:18 ID:???
Broom SistersV Plus(61)
「一次突破はうまくいったみたいね」
PMC第一陣の壁を突破し、閉鎖区域中央にあるDaiエレクトロニクスに向かって注意深く進みながら敦子が言った。
「せやな…けど…妙な光景や…ほれ、あっちの路地で清掃員とピザ屋の店員が戦闘服のオッサンとドツキ合いやっとるで…ま、アタシもそれっぽくないけどな…」
消防庁レスキュー隊員の格好を見回しながら千尋は笑った。
「これからがキツイで!何せ向こうもアホやないからな…人数多いし…来た!」
2人の前に複数のPMC要員が立ち塞がった。
「コイツらは引き受けた!さっさと行きな!なかざわ達が待っとるでぇ!」
「千尋ちゃん!サンキュー」
敦子はDaiエレクトロニクスに向かって駆けだそうとしたが、そうはさせじとPMC要員が前に出た。2人が交差した瞬間、彼は見事に宙に舞い、アスファルト舗装に叩き付けられた。
「おっ!お見事!」
走り去る敦子から視線を外し、千尋は不敵な笑みを見せると、手のひらを上に向け、人差し指と中指をチョイチョイと動かした。
「気ぃ〜つけや!アタシは敦子より強いで…ここんトコ水とかロープとばっかりで物足りなかったんや…ほな、かかってきなさい!」
千尋の言葉に相手が一瞬引いた。微妙に勘違いをしたようだ。
「ちゃうわい!ドアホ!」
神速で距離を詰め、どこから取り出したのか、小気味よい音を響かせてトレードマークのハリセンが一閃。派手な音をたてるも…基本的にそうそうダメージを与えられるアイテムではない。
反射的に繰り出されたナイフで、上部1/3の部分からハリセンがばっさりと切断された。
「やっぱ、これじゃ駄目か…ホンなら気ぃ〜入れて戦(や)らせて貰いますわ!」
切断されたハリセンを放り出すと、今度は漆黒の細身のハリセンを取り出す。今度のハリセンはヒダがかなり小さい。
「あんまり使いと〜ないんや…タダでさえサドっ気があるといわれてっから…」
千尋のボヤキを無視するように繰り出されたナイフを払い、顔面にハリセンを叩き付ける。皮膚の裂ける音と、肉に何かが食い込むような湿った音が響き、血しぶきが舞った。
「鉄線&カーボンアラミドの特製ちょ〜ツッコミハリセンや!当たるとめっさ痛いでぇ〜」
866 :
555:2008/04/22(火) 00:05:44 ID:???
Broom SistersV Plus(62)
PMC司令部は混乱していた。無理もない。ピザの配達員、清掃局員や女子高生、OLやラッパー等、全日本仮装大会が集団で白兵戦を仕掛けてきたのだ。オマケに反対側からはメイドさんが侵入中だ。正常な判断ができる訳がない。
「一体何なんだ?ハロウィンには早すぎるぞ!」
PMCの指揮官が叫んだ。『軽い仕事』と思って臨んだのだが、予想を大きく裏切る状況に当惑を隠せない。猛者揃いのS.S.Lが『降りた』理由がこれなのか…
「相手の白兵戦のスキルが尋常じゃありません。銃器を携行していないにもかかわらず、圧倒されています。こちらは相手の倍の人数を投入しているのですが…既に東側封鎖線は破られ、一部の敵が浸透突撃中です。それも…」
「それも?」
「浸透突撃した場所に少人数を置いて、ゲリラ戦を展開してます。時間と目的の制限がある分こちらが不利です」
「このままでは埒があかない。狙撃班に指示を出せ。相手指揮官を狙撃だ!」
「しかし、発砲は…」
「このままだと作戦は失敗だ!銃を持っている狙撃班だけが頼りだ!急げ!」
S.S.L小隊長の『忠告』がありがたかった…今ならまだ挽回が可能だ。
「こちら司令部。狙撃班、支援要請!区域Bの指揮官を狙撃せよ!」
867 :
555:2008/04/22(火) 00:06:42 ID:???
次で本スレが終わりそうなので、続きは次スレに!
868 :
555:2008/04/22(火) 01:23:11 ID:???
落書き
長い!終わらない!
次スレ投下分を合わせると、今までで最長になった
竜頭蛇尾の感があったので、今回はキチンと終わらせたい
今回はある程度「現地取材」があった。まぁ、地元の方からすると
噴飯モノだろうけど…(あ、メ○ドカフェには入れませんでした。勤務中にスーツで
入るほどアレではないです)
乙です。
が、こういうプロ相手のドンパチではOG所属の直轄「警備会社」社員が動くことがあっても
学生が「大量」に動員されるのはどうかと?
過去の蓄積設定とかでも、あくまでも「この年代の訓練された少女」としての
補助的・耳目としてのみ活用されていたのですが。
実戦では何があるかわからないし、万一、死亡・・もしくは後遺症が残る負傷をおった場合
責任の所在がどこにあるのか、法的な部分も考えなければなりません。
SS自体は面白いし、楽しみなんですが、そういう部分が気になります。
「直営警備会社」ですが、防女卒業・・・任官・進学しない就職組の受け皿として
ありえる気もしますが。
卒業後、2年間は実戦訓練とアシスタントで、成人したら海外進出の企業・邦人警護とか
表ざたにできないトラブルの解決とか、財界・官僚機構に重宝されるでしょうな
>>869 過去のSSでも
外部組織からの依頼で学生が動員されている
きゃっとふぁいとやたゆんたゆんなHUMINT、諜報科もの
さらには大量投下某のSSでも同様である
諜報、強襲、両用は特殊戦の訓練を受けているので
実戦経験を積む、また警察や自衛隊を使えない作戦に優秀な戦闘員である
彼女らを使うことはあるだろう
ただし、作戦前には遺書を書かせ、敵に捕まったときは自決するかレイプされるかを
選ばされるとも書かれているので命がけなのだろう
(実際に殉職した学生の話もある、訓練中の事故という名目で処理された)
警備会社(むしろPMC)は海外の傭兵経験者が中心、普段は校内の警備を担当らしい
このスレも間もなく終了するが
今回は憲兵隊長がほとんど登場しなかった
わずかに登場したのが
学園祭もので用務員のおじさんが登場した話だった
次スレはもっともっと登場して欲しい人物である
今気がついたが
今回の作戦に狙撃分隊のメンバーは参加しているのだろうか
>>869 >>870 強襲科の中に遊撃分隊というのが存在して
敵地潜入、レーダーサイトの破壊やミサイル基地の特定、
テロリストや要人の暗殺などを表沙汰にできないことを教育されている
ちなみ千尋たちの同級生の氷室忍がここの所属
(きゃっとふぁいと、荒屋の決闘に登場した)
上の学園祭SSでも千尋たちと一緒に降下しているみたいだ
罰として強襲科の降下メンバーがペンキ塗りしたときに
さぼっている源田さつきをめがけ、ボーガンを発射している
ひょっとしたら、鳳玲子ともどもこの作戦に参加している可能性がある