国際テロ組織アルカイダが先月、イスラム系ウェブサイトで同組織ナンバー2のザワヒリ容疑者への
質問を受け付けると表明したことを受け、同サイトには締め切りの
16日までに900件以上の書き込みが寄せられた。アルカイダと各地の武装勢力との関係や、
今後の攻撃計画を尋ねる声が目立った。
アルカイダのメディア部門、アルサハブは、ザワヒリ容疑者が「オンライン・インタビュー」に
応じるとして、質問を公募。同容疑者が「できるだけ早く」回答するとしているが、
掲載された質問は締め切り後に消去され、回答はまだ出ていない。
質問の多くは、これまで欧米のテロ専門家らが指摘してきた疑問点と同様の内容だった。
中東や欧州で活動する「アルカイダ系」武装組織は同容疑者らから直接指示、支援を受けているのか、
アルカイダに長期的な方針は存在するか、今後米本土を攻撃する計画はあるのか――などが代表例だ。
質問者は「ユーザーネーム」のみが表示され、身元を確認することはできない。欧州やアジアの
新聞社を名乗る書き込みも一部あったが、大半はアルカイダの支持者や末端組織の戦闘員からの
質問とみられ、強硬路線の強化や勢力拡大を望む声が目立つ。ザワヒリ容疑者がこれまで、
声明ビデオなどで「進出」を表明してきたパレスチナ、サウジアラビア、エジプトなどについて、
「聖戦はいつ始まるのか」と迫る書き込みもみられた。シリアからイラクのアルカイダ系組織に
加わったことがあるという人物が、「イラク人は自分たちのことしか考えず、外国人戦闘員を
無視している」と不満を述べているケースもあった。
また、アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン容疑者の安否を問う質問や、
「戦闘に参加するにはどうしたらいいのか」といった問い合わせも多かった。23歳の
男性とされる人物は、「聖戦に加わりたいが、母が行かせてくれない。許可を得ずに
飛び出してもいいでしょうか」との相談を寄せている。
*+*+ CNN 2008/01/22[19:37] +*+*
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200801220015.html