第二次大戦中の中小国の軍隊、兵器を語るスレ

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193暫編第一軍
 1944年3月頃、国民党軍は新たな装甲師を編成します。これが第48師で、第5軍直轄部隊から兵力を抽出して編成され、装甲部隊は
装甲兵第1団を改編したものです。
 その編制は機械化歩兵団2、戦車団1、捜索団、工兵営、輜重営、砲兵営、通信営などからなりますが、戦争初期に装甲師であった第200師
の編制とは戦車と機械化歩兵の比率が逆転しています。
 戦車団の編制装備は基本的には従来のそれと変更はないとされ、装備戦車は相変わらずソ連製、フランス製、イタリア製の旧式戦車です。
もっとも戦車特にL3やUE等の機銃戦車はビルマ防衛線での損失が大きく、戦闘に投入された第48師の各戦車連はT26軽戦車6輌からなる
2個排編制だったともいいます。
 当時米国製戦車は駐印軍のみの装備でしたが、捜索団は米国製M3A1偵察車約36輌を残存のドイツ製車輌などとともに装備しています。
 第48師は日本軍の一号作戦に対して分割使用され、衡陽の解囲を目指した第46軍の新編第19師を戦車第3営の加強排(T26戦車6輌)が支援、1
1月からは貴州の防衛に戦車第2営が投入され第4戦区の指揮下で第60師団と交戦し活躍したとされます。(日本側資料とのすり合わせは未だしていませんが)
 また分遣された1個連はビルマ方面に投入されましたが道路事情のため撤収を余儀なくされました。
 その後第48師は戦闘に投入されることは無く、1945年7月に戦車団は再び装甲兵第1団に改編されて同師の編制より離脱。機械化歩兵団は昆明機場守備隊に改編されました。