【ABL】ミサイル防衛 10射目【SM-3】

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858ミンスミリオタ
>>738
>ロケットの最終速度は噴射速度×ln(質量比)に比例するもさ。
>仮に噴射速度が固形燃料の上限近くにあるとしても、
> 最終速度6.3km/sを得るには質量比8.8が必要もさが、9kmを得るには実に21が必要もさ。
>GBIの初期質量/弾頭質量
>と言う比を2.4倍に向上させうると言うのが貴方の言う「品質管理」もさか?
> エンジン効率向上により性能向上を達成するつもりなら化学反応ロケットの性能上限を超えてしまうもさ。

モサクンねえ、こういう何十年も前の公式持ち出して青少年を痴呆化するのよしといたほうがいいと思うよ。
現在NATO諸国で普通に使われてる単段ミサイル燃焼完了時速度概算の公式は:
Vbo = - Isp × g × k × ln(1 - mf)
ミンスコーメー議員の方々に説明を付け加えとくと、
ここでVboは燃料が燃え尽きた時のミサイルの速度で、弾道ミサイルがほぼ地球に沿って大気圏外
を飛んでいる時の速度をやや上回ってる。Isp は比推力と呼ばれてる秒単位の値で、燃料の特性で
決まってくる。
gは重力加速度(9.80665m/s/s、下の数値例では単位をkm/s/sで表示)。
kは流体力学的設計のまずさによる空気抵抗や、素材の不均等な熱膨張で出てくるエンジン効率
理想値からの乖離等をまとめた係数で、第二次大戦中ドイツのV-2とか、ソ連製スカッド、
イラク製アル・フセインなんかでは0.7ぐらいが普通だけど、品質管理を良くすると限りなく
1に近づく。lnは自然対数記号で、mfは燃料重量Wpを燃料満タン発射時のミサイル総重量Woで
割った値だ。弾頭の質量とは関係ない。

そもそも攻撃、迎撃双方が多段ミサイルの条件で議論してるのに、単段ミサイルの古い公式
持ち出してくるとこが恥ずかしいな。多段の第n段の運動方程式用重量公式は以下の通り:
Wn = Wpln [mfn * exp(δVen/gIsp)]/[1- (1- mfn)exp(δVen/gIsp)]
Wn は第n段におけるミサイル総重量、Wpln はn段にとってのペイロード(積載量)。これを
モサくんのように弾頭質量と理解してしまうとトンデモなことになる。
Venはn段における燃焼結果物質噴出速度。δをつけてるのは各段で燃料特性が違っていることが
多いので、それを強調するため。