信じられないが、本当だ Part68

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544名無し三等兵
太平洋戦争開戦直前の1941年5月頃
イギリスの情報部に所属するある大佐が、シンガポールのイギリス軍司令部で、
今後のアジア情勢について、自分達が得た情報などをもとに、公演を行った。
で、その内容と言うのが、
1・日本と、米英の戦争は、避けられない。
2・開戦の時期は、早ければ、本年中。遅くとも、来年初頭までに開戦となる。
3・日本、陸、海、空軍(その番組では、そういっていた)は、精強で、
装備も、欧米主要国並みである。
4・開戦になれば、日本は東南アジアの資源を求めて、英蘭植民地に攻め込んでくる
5・その経路は、司令部の考える海路ではなく
(当時イギリスは、海路からシンガポールへ攻めてくる。と考えたのだとか)
陸路から攻めてくる。
6・ついては、シンガポールに配備されている重砲火器を、陸路を守るために今すぐ再配備するべし。
(ほとんどの重砲は海の方に向いていたのだとか)
7・日本の空軍は特に優秀で、制空権の確保のためにも、今すぐスピットファイアー
それが無理なら、せめてハリケーンを装備すべし。
8・アジアの人々は、日本軍を解放者とみているので、植民地人で編成された部隊は
信用できないし、士気の面からもあまり活用すべきではない。
9・それでも開戦劈頭の日本軍には抗しがたいものがあると思われるので、今後の戦局の事も考え、
退路は絶対確保し、兵力の無駄な損傷を避け、反撃戦の為にも温存する手立てを考えるべし。
10・上の事から、シンガポールを占拠された『後』の事を考えた諜報体制、後方撹乱体制を今すぐ構築すべし。

と言う事を講演したのだそうな。
545名無し三等兵:2007/10/04(木) 21:42:51 ID:???
>>544の続き

が、その後、司令官(確かパーシバルだったと思う)が立ち上がり、
「今の彼の発言大変参考になった。だが、日本軍を過大評価しすぎである。」
と言いだし、日本軍は、アジアの前近代的な軍隊で、云々かんぬん
と、今までの公演を考えすぎで、過大評価しすぎと一笑に付すような発言を始めた。

大佐は、公演が終わった後、司令官に、今言った事は、自分や部下たちが見聞きし、
集めた情報を元に冷静に分析した結果である。
士気を高めんと、あのような事を言ったのでしょうか、どうか、今言った事を真摯に受け止め、
防備の在り方を再考してもらいたい。

と言ったが、司令は、一笑に付して聞き入れなかった。

その大佐は、危機感を覚え、本国にも同じ棟の意見を送ったが、イギリス本国でも、
「考えすぎ、過大評価しすぎ。」と言って、ほとんどまともに意見を取り上げられず、
やっと来た増強の兵力は、バッファローなど、欧州で使えないからと回されてきた航空機や、
植民地人などでなる部隊であった。

で、その後どうなったかは、まあ、皆様ご存じのとおり。

イギリスのドキュメンタリー番組だったのですが、その大佐の部下だったというご老人が出ていて、
「我々諜報組織にとって最大の敵は、映画にある様な、敵国のスパイや、治安組織ではなく、自国の人間なのです。」
と、文字通り吐き捨ているように言っていたのがすごく印象的だった。

そりゃ、命懸けで情報集めて、正確な情報もたらしても、受け取る側が有効活用してくれなきゃねぇ・・・・・・