>>544の続き
が、その後、司令官(確かパーシバルだったと思う)が立ち上がり、
「今の彼の発言大変参考になった。だが、日本軍を過大評価しすぎである。」
と言いだし、日本軍は、アジアの前近代的な軍隊で、云々かんぬん
と、今までの公演を考えすぎで、過大評価しすぎと一笑に付すような発言を始めた。
大佐は、公演が終わった後、司令官に、今言った事は、自分や部下たちが見聞きし、
集めた情報を元に冷静に分析した結果である。
士気を高めんと、あのような事を言ったのでしょうか、どうか、今言った事を真摯に受け止め、
防備の在り方を再考してもらいたい。
と言ったが、司令は、一笑に付して聞き入れなかった。
その大佐は、危機感を覚え、本国にも同じ棟の意見を送ったが、イギリス本国でも、
「考えすぎ、過大評価しすぎ。」と言って、ほとんどまともに意見を取り上げられず、
やっと来た増強の兵力は、バッファローなど、欧州で使えないからと回されてきた航空機や、
植民地人などでなる部隊であった。
で、その後どうなったかは、まあ、皆様ご存じのとおり。
イギリスのドキュメンタリー番組だったのですが、その大佐の部下だったというご老人が出ていて、
「我々諜報組織にとって最大の敵は、映画にある様な、敵国のスパイや、治安組織ではなく、自国の人間なのです。」
と、文字通り吐き捨ているように言っていたのがすごく印象的だった。
そりゃ、命懸けで情報集めて、正確な情報もたらしても、受け取る側が有効活用してくれなきゃねぇ・・・・・・