セルビア人たちは、真実はほうっておいてもやがて自然に知れ渡る、と素朴に信じていたが、
「民族浄化」というキャッチ・コピーや「強制収容所」の映像によって、メディア上に確固たる仮
想現実が構築されては、もはやなすすべもなかった。
国際世論は反セルビア一色となり、この年の9月に開催された第47回国連総会で、セルビ
ア共和国が所属するユーゴスラビア連邦の追放が決議された。加盟国の追放は国際連合の
歴史上、前例のない事である。
紛争当時のセルビア共和国大統領スロボダン・ミロシェビッチは、2001年にセルビア共和国
によって逮捕され、ハーグの国際法廷で人道に対する罪を問われた。
セルビア共和国はかつての大統領を「罪人」として差し出すことで、自分たちは「罪」から逃れ
ようとしたのである。
しかし容疑事実の立証がなされなかったため、裁判は延々5年間も続いたが、ミロシェビッチ
が収監中の独房で死亡したことで、中断された。
http://blog.mag2.com/m/log/0000000699/108406639.html?c=new >従軍慰安婦問題に関して、従来の大人ぶった無関心を装い続ければ、日本にも同様の未来が。