人に勇気を与えるのは、思想である。この諺を少し拡大して考える。そこで、
本能的な行動(怒りなどからくる一時の感情)は、持続しないのであるが、
感情を持続させるために思想が作られ、次に、倦怠に陥ったときに思想が感情を
呼び起こすと言う反対の事が起こるのである。そして、思想を一度信じ込んだなら、
普通、本能的にしか出来ない冷酷な事も、冷静かつ沈着に行わせるのも思想なのである。
そのうち、思想は、かけがえの無い崇高な感情に変化してそれが正義となるのである。
さて、その正義は、大金持ちを悪い社会の代表者にして、誰も太刀打ちする事の出来ない
好色家をインモラリストの化け物にして悪者にしてくれるのである。彼らがねたむことを
不正であると信じ込むことによって、妬ましい事に対する賞賛すべき敵意になっている
のである。そのときには彼らは、もはや、やつかみではない。思想は、
忌々しい個人的感情を正当な憎悪に、気高く公平な美徳にも、
忌まわしい憎悪にも、変えたのである、、、、。
、、、、、、、、、、と言うような内容の事が記述されていたと思ったが、、。