技本・技術実証機とかを語るPart15

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40名無し三等兵
豊穣な土壌と雄々しい広葉樹の森、そして荒々しい海と隣接しない
広大な国土を持つ農業輸出国は、間違いなく水不足に陥ることになる
これはもともと乾いた土地だからではない
乾いた土地であっても、水が無くなるということはありえないことだ(本来は)
生命を形作る要素で最大の重量を占めるのが水だというのは、誰もが知る
基本的で一般的な知識だが、それは植物であっても例外ではない
本来その土地にあるものは、その土地で消費されることが自然なのだが、
こうした物質が姿を変えつつ廻る生命の食物連鎖のなかでは、その水の
総量も(基本的に)不変であり、大きな視点で見れば全地球規模で、その様な
物質の循環が、長い年月をかけて安定と再構築を繰り返すものであった
しかし人類が手にした「環境改造」というエポックな進化の方策は、徐々に
その範疇を超え始めてしまった
そして情報インフラの整備によって爆発的な進歩を遂げた金融ネットワークは
すぐに地球を覆いつくし、海運の発達とともにこの「物質の循環」を破壊し始める
はじめに述べたような豊かな国は、こぞって農作物輸出を外貨獲得のために
使うことを覚え、彼らの経済的繁栄を支え、政治的な強さの源となった
しかし近年になり、この過剰な農作物の輸出が、思いもしない試練となって彼らに
襲い掛かりつつあることに気づく
水の循環を破壊した末の干ばつ、砂漠化。それがもたらす数々の気象異常は、
もはや全地球規模において珍しいことではなくなって久しい
時既に遅し、であるのか、それとも人類の知性はこの破壊を修正できるのか、
またはそれを乗り越えることができるのか
軍事が生き残りの学問、生かすための知恵だとするならば、水の問題もまた
その影響が軍事的な側面で大きな存在になることは必至であると思う
できれば、軍事的緊張の下で干上がる人々が出るような馬鹿馬鹿しいことは、
想定したくないものだと思うし、人類はそこまで愚かではないと信じたい
しかしこの農作物輸出による水不足の問題が、もはやアホな個人の杞憂で終わる
ことも無さそうであることは間違いない

あと推敲はしない
面倒くさいから