40 :
名無し三等兵:
Colt 社の .45 ACP 採用オート第一号は Model 1905 であった。
当初からミリタリー用として開発されたモデルである。
そもそも米国がミリタリー・サイドアームの口径として
.45 に執着しはじめたのは 20 世紀初頭のフィリピンでの
戦いが発端である。当時フィリピンに派遣された米陸軍は
採用したばかりの .38 口径ダブルアクション・リボルバーを
装備していた。しかし原住民であるモロ族の戦士による狂信的突撃を
効果的にストップさせることが出来ず、本国から急遽
.45 口径シングルアクション・リボルバーを取り寄せ、
急場をしのいだ。このことから造兵・軍医学関係者を中心に
設けられた調査委員会でミリタリー・サイドアームに必要な
マン・ストッピング・パワー (man stopping power) を
調査することとなった。その結果、最低限のマン・ストッピング・パワーを
確保するのには口径 .45 、弾丸重量 230 gr (= 14.904 g)、
銃口初速 800 fps (= 243.84 m/s) という数値がガイドラインとして生まれた。
41 :
名無し三等兵:2007/01/23(火) 20:21:22 ID:???
コルトガバメントM1911A1はアメリカ、コルト社が開発したハンドガンだ。
45口径という強力な弾丸を使用し、1900年代初頭に開発されたにも関わらず
現在でも使用されている名銃だ。
1900年代初頭、軍は西部劇の銃として有名なコルトSAAの後継として
38口径のリボルバーを採用した。
しかし、1902年のフィリピン併合に伴う戦争で38口径銃の威力不足が指摘された。
現地の部族、モロ族との戦闘で狂信的で戦闘前に麻薬を使っていたモロ族の戦士達を
38口径は無力化する事が出来なかったのだ。
驚くべき事に彼等は6発すべてを撃ち込まれても死なず、
アメリカ軍兵士を刺し殺したというケースもあった。
その為、軍はマンストッピングパワー(攻撃的な敵を行動不能にする力)
の高い銃の必要性を痛感した。
そこで開発されたのがM1911であり、それを
軍向けに改良を加えたのがこのM1911A1である。